40歳を超えた女性社員は「お荷物」か? 目をそらさずに、次のステージに旅立とう

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ではなぜ観察されるのか。それはあなたがもう特別な人になったからなのですよ! 集団から抜きん出た特別な人になった、ということなのです。AKB48、眺めてみてください。10代半ばの女の子たち、誰が誰だか、ファンでないとちゃんと見分けられません。だけど20代半ばの子たちなら区別がつく。それぞれの個性やキャラクターがはっきりしているからです。そしてそれを生かすべく集団を「卒業」したり、集団をマネジメントするサイドになっていく。

その直前の彼女たちは、「怖い人」のように言われたり、「後輩をいじめている」とか「ダンスについていけていない」とか、なんだかんだ言われること多いですよね。それは、とりもなおさず、集団からもそれを取り巻く世間からも「観察されている」からなのです。観察されているからこそ、個性が際立っていく。ひるがえってあなたはどうか。同じように、もうその組織・集団の中では特別な存在となり、注目されているということなわけです。

男性にもやってくる、45歳問題

私の男性の元上司が言っていたのですが、女性だけでなく男性にもこの現象はあるそうです。彼によれば男性は45歳くらいからなのだそう。女性の場合は、40歳まできちんと働き続けてきた、というだけで、もう特別な存在になってしまうのかもしれません。「40代」という響きが、新しい世代に踏み込んだ印象を与え、若手メンバーたちは、実は興味津々にあなたの去就を見守っている。居心地の悪さはそこに由来しているのだと私は思います。

またその元上司は、人事の会議などで女性従業員について議論すると、「40歳を過ぎると、要望したところで変化してくれないかもしれない」という意見が出やすいとも言っていました。そうかもしれないと、そのときも感じました。自分のこれまでやってきたやり方や成功体験を捨てて、若手と同じように新しい仕事の手法を身に付けていく、という柔軟性を、どこかで失っているのかもしれない。どこかで意固地になって、「どう思われようが私は私よ」と開き直ってしまっていることもあるかもしれない。

どちらにせよ、若手集団にとってみれば、そんなことも含めて、あなたは注目に値する特別な人となり、ステージは変化したのです。UPするのか、OUTするのか、それとも平気な顔をしてKEEPでいくのか。そろそろ決めなければなりません。そしてどの道を選ぶにしても、特別な人にふさわしい、特別さ、つまり「あなたらしさ」を発揮しなくてはならなくなったということです。

40歳以降の「あなたらしさ」をどうとらえる?

でも実は、「あなたらしさ」を発揮することは、それほど難しいことではありません。「○○さん」という名前が際立つということなのだと、置き換えればいいのです。仕事上での優れた専門性や得意分野があればすばらしいですが、そうでなくたっていいのです。「○○さんといえば……」の答えが見つかればいい。

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