結婚・出産で大きく変化する女子の人生は、右にも左にも選択肢だらけ。20代はもちろん、30代になっても迷いは増すばかり。いったいどの道を選べば幸せに近づけるのか? 昨年、東洋経済オンラインに登場、大反響を呼んだ
元リクルート“最強の母”堂薗稚子さんがお答えします。
今回は、小1の子どもを持つ働くママより、教育問題についてのお悩み相談をいただきました。
〈ご相談〉
子どもが小1なのですが、最近、「このままでは、おバカな子になってしまうのではないか」という焦りに襲われています。
親ばかのようではありますが、これまでクラスの中でもお勉強や運動、もろもろ比較的できる子で、「○○くんは何でもよくできてうらやましい」と周囲に言われてきました。しかし、最近はほかの子と大差ない、むしろ追い抜かれている気がします。
思えば、3歳頃までは子どもとしっかり向き合う時間があったのですが、4~5歳児の頃は仕事で忙しく、子育てはどこか片手間、上の空だった気がします。母親(私)が十分に構ってやれなかったせいで、子どもの可能性を伸ばしてあげられなかったのではと心が痛みます。
これまではいいとしても、問題はこの先です。将来、振り返ったとき、親が仕事で忙しすぎたために、勉強ができない子になり、その後の就職などでも苦労する……というのはつらいなあと思っています。
堂薗さんの周囲で、親が十分に子どもに構ってやれなくても、受験にも成功するなど、きちんと育った例はありましたでしょうか。もともと夫婦ともに地方出身で、「小学生のうちは食べて、寝て、遊ぶのが仕事」くらいにのんきに考えていたのですが、都会の教育熱心なママたちを見ていて、焦ってきました。
(38歳、会社員)
子どものアホさ加減で、盛り上がる母たち
ご相談を拝見しながら、自分が投稿したのかと錯覚してしまいそうでした……。
仕事を持つ母は、こどもの教育に関する悩ましさを、後ろめたさとダブルで感じてしまいがちですよね。私も日々悩み、後悔し、楽観的になり、の繰り返しです。だから、このご相談には、お答えする、というより、自分に言い聞かせるという感じの回答になってしまいますが、ご了承くださいませ。
私は保育園ママから公立小学校ママになりましたので、必然的に周囲には仕事を持つママが多くいます。先日、娘と同じ学年の働くママたちで飲んだら、ワインのおつまみツートップは、やっぱりダンナの悪口と子どものアホさ加減。
「うちの子、この間の塾のテスト、平熱よりちょっとお熱が高めですねぇってくらいの偏差値だったのよぉっ!」という発言がいちばんみんなにウケていて、そのママの株がぐんと上がってましたが、「いいじゃない、高熱くらいあれば! うちの子なんて、出席番号かと思う偏差値だったの」と、ひとしきり偏差値話で盛り上がりました。
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