結婚・出産で大きく変化する女子の人生は、右にも左にも選択肢だらけ。20代はもちろん、30代になっても迷いは増すばかり。いったいどの道を選べば幸せに近づけるのか? 昨年、東洋経済オンラインに登場、大反響を呼んだ元リクルート“最強の母”堂薗稚子さんがお答えします。
今回は、30代後半の女性より、2人目出産とキャリアについてのご相談をいただきました。
〈ご相談〉
子ども(2人目)についてお聞きしたいです。
アラフォー初婚同士、おかげさまで36歳(主人40歳)で第1子に恵まれました。突然の妊娠に周囲に迷惑もかけたのですが、在宅からの必死のフォローででどうにか乗り越え、無事に4月から保育園(認可は落ちたので認可外)に預けて復帰となりました。
ここで、無言の、でも明らかな岐路に立たされています。2人目は考えているのか、だとすれば、しばらくはデスクワーク中心でお願いしたい。1人で終わりでこのまま突っ走るなら、またメインの面白い仕事に戻そうということです。
仕事と子どもをてんびんにかけるのは、間違っているのはわかっているのですが、わたしも、子育てをよく手伝ってくれて大変さを分かち合った主人(だからこそ2人目を躊躇している)も、もう少し仕事で成功したい(自分にかけたい)という思いが強く、2人目にあこがれる一方で、2人目の妊娠出産がどの程度キャリアに影響してくるのか、未知数すぎて困っています。
周囲には、1人も2人も変わらないという友達、2人いたほうが楽という友達、でもよく見れば奥様は専業主婦だったりします。
堂薗さんの、2人目の決断とキャリアについて、ご経験を分かち合っていただければ幸いです。
そんなこと言うなら、誰も子どもは産めない…
えええ? そんな究極の選択、「無言の、でも明らか」に迫ってくるのですか?それを気づかぬふりをして過ごすのも、復職したてのあなたにとってはしんどいことでしょう。
「2人目を考えるのであれは、面白い仕事は与えない」なんてこと、もし本当にあるのであれば、許せない気持ちになりますね。確かに長期プロジェクトの責任者とか、息の長い新規事業の立ち上げとか、2~3年集中してもらいたい仕事、というのはあります。そうだとしても、妊娠の可能性によって、その仕事が任せられないのだとしたら、極端な話、いつ妊娠するかわからない、世の中の若い女性は、誰でも無理ってことじゃないですか……。
妊娠、出産は奇跡にも近い運命の出来事。計画したところでそのとおりにいくかどうかなんて未知数です。30代後半になった途端に、妊娠の難易度もぐっと上がるわけで、欲しいと思っても、妊娠できるかどうかだってわかりません。
トピックボードAD
有料会員限定記事
キャリア・教育の人気記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら