40歳を超えた女性社員は「お荷物」か? 目をそらさずに、次のステージに旅立とう

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それは、「育児と仕事を両立している人」でも「絶対に悪口を言わない人」でもいいし、「課長の同期で仲良し」でもいい。その答えをさらに置き換えると「若いワーママのメンターとして最適」「この領域のことならなんでも知っている生き字引」など、キャラだけではない能力や経験、強みに昇華させることができます。そしてそれを磨き続けていく。それによって将来のテーマも見えてきて、自分の道も選択しやすくなるかもしれません。

私の場合は少し自虐的ですが、「昔、活躍した人」「恐ろしい人」「ワーママ代表格」そして「その割にご機嫌なおばさま」でした。がははと笑いながら、若手男子にPCセットアップをお願いしたり、飲みに付き合わせたり、耳打ち程度に仕事のアドバイスしたり、キャラを意識しすぎている面も、もちろんありました。一方で、この「堂薗さんといえば」のブランドや役割を昇華させたことで、情熱を強く持てるテーマが見つかったということもあったのだと思います。

ここまで腹がくくれれば、居心地の悪さに対してだって、「ホント居心地悪いわー、がはは」「子どもばっかりでいやになっちゃう」と言えるようになる。これで随分ラクになった気がします。私自身は、結果的に「OUT」を選択しましたが、このなんともいえない毎日が、私の背中を押してくれたのは間違いない。今はとても貴重な経験だったと思っています。

「あなたらしさ」を発揮するために、あなたがあなた自身と向き合うことは、とっても大切なこと。それは、今後、UPするにしてもOUTするにしても、KEEPを選択したとしても、きっと自分らしい強みとしてアピールできる何かに違いないからです。周囲もきっと、その選択を「○○さんらしいね」と言ってくれることでしょう。

特別な存在として注目されていること、これを機会にかえることができれば、居心地の悪さなんて吹っ飛びます。見られていると輝きも増すと言いますしね! すてきな40代ライフの始まりです。自信を持ちましょう。わたしたち、たっぷり働いてきたのですから!

※読者の皆様からのお悩み、ご相談を募集します。こちらのアドレス(onna-sodan@toyokeizai.co.jp)まで、年齢、ご職業等を記載のうえお寄せください。掲載は匿名といたします。

  

堂薗 稚子 ACT3代表取締役

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どうぞの わかこ / Wakako Dozono

1969年生まれ。1992年上智大学文学部卒業後、リクルート入社。営業として多くの企業を担当し、数々の営業表彰を受ける。管理職として、多様な雇用形態の組織の立ち上げやマネジメント、『リクルートブック』『就職ジャーナル』副編集長などを経験。2004年第1子出産。2007年当時組織で最年少、女性唯一のカンパニーオフィサーに任用され、事業責任者、「リクナビ派遣」編集長を務める。2010年に第2子出産後はダイバーシティ推進マネジャーとして、社内外女性のメンターを務めつつ、ワーキングマザーで構成された営業組織の立ち上げ、マネジメントを担当し、彼女たちの活躍を現場で強く推進した。経営とともに真の女性活躍を推進したいという思いを強くし、2013年退職。株式会社ACT3設立、代表取締役。女性活躍をテーマに、講演や執筆、企業向けにコンサルティングなどを行っている。2013年2月、リクルート在籍時に東洋経済オンライン「ワーキングマザーサバイバル」連載に登場。FBのいいね!数が6000を超えるなど、話題となった。

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