映画公開断念し配信リリースに切り替え
――『泣きたい私は猫をかぶる』はもともと映画として製作され、6月5日より映画館で公開予定だった作品ですが、コロナ禍の中で劇場公開からNetflixの配信に切り替えることとなりました。その経緯を教えてください。
この作品の幹事会社であるフジテレビと、企画の立ち上げを主導していたツインエンジン(山本プロデューサーが代表を務めるアニメ企画プロダクション)で話し合って決断しました。もちろん映画として作っていたので、公開時期に映画館で上映できることが明確になっていれば、おそらく映画館でやっていたと思います。
――映画館の上映から配信に切り替えるという決定の情報解禁は4月30日でした。
『泣きたい私は猫をかぶる』は6月5日に劇場で公開する予定でしたが、当時は、仮に公開延期をし、映画館での上映を選んだとしても、本当に映画館でやれるのかということがものすごく不確実だった。さらに、4、5月に公開予定だった作品がどんどん延期を発表していく中で、映画館の先のスケジュールも詰まっていた。
例えば4月公開予定の映画を10月に延期したとしても、10月がどうなっているかわからない。さらに再延期となると、映画館の上映枠の取り合いに拍車がかかってしまう。しかし配信なら、劇場のようにスクリーンを押さえる必要はないなと思ったんです。
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