面接担当もうんざり「残念な就活生」の類似点 「働き方」ばかり気にする学生はマイナス評価

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話のできない学生への評価が低いのは当然だが、話しすぎるのはもっと問題だ。たくさん話すことで良い印象を面接官に植え付けようという作戦だろうが、しゃべりすぎるとメッキが剥がれる。ウソや誇張表現から素の姿が透けて見えてしまう。

面接官が評価するのは、飾らず、素直に話す学生だ。

「自分を言葉で飾ろうとする学生」(300人以下・メーカー)

「知ったかぶり」(300人以下・情報・通信)

笑顔がない学生も

「目は口ほどにものを言う」という言葉がある。口でたくみに誤魔化しても、目に本心が表れるという意味だ。確かにその通り。話しているときに相手の目線に注意すると、相手の感情の揺れがわかる。

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面接官も学生の目を見ている。目がキョロキョロして落ち着かない学生の多くは笑顔がない。声は小さく、言っていることが不明瞭だ。オンライン面接でも目と笑顔は大事だ。自信がないと目があちこちを見てしまうが、そんなときに有効なのは、深呼吸したり唾を飲んだり、いったん視線を上に向けてから相手の目を見るようにすることだ。

早口は禁物。大事なのはゆっくり話すことだ。「ご質問は○○ですか」と質問内容を確認してもいいだろう。

「目が泳いでいる。声が小さい、元気がない。言いたい事を簡潔にまとめられない」(301~1000人・メーカー)

「笑顔がない(緊張でやむをえなくても、1度も笑顔が出ない)、ハキハキさがない」(301~1000人・商社・流通)

オンライン面接が増えており、一時流行した圧迫面接は減っているようだ。リアル面接よりもオンライン面接のほうが練習しやすいと思う。健闘を祈りたい。

佃 光博 HR総研ライター

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つくだ みつひろ / Mitsuhiro Tsukuda

編集プロダクション ビー・イー・シー代表取締役。HR総研(ProFuture)ライター。早稲田大学文学部卒。新聞社、出版社勤務を経て、1981年文化放送ブレーンに入社。技術系採用メディア「ELAN」創刊、編集長。1984年同社退社。 多くの採用ツール、ホームページ製作を手がけ、とくに理系メディアを得意とする。

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