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日本人は異様な新築好き
2018年の国土交通省の調べによると、「住宅着工戸数」の年率換算値は日本では約95万戸、アメリカでは約120万戸でした。人口は日本が1億2600万人で、アメリカが3億2700万人であることから、いかに日本が住宅を建てているかがわかります。
しかも日本では、売買される住宅も9割が新築ですが、アメリカでは中古が8割、イギリスが9割、フランスが7割弱です。もう、日本人は異様な新築好きといってよいでしょう。
理由はいくつかありますが、総じて日本人は「キレイ好き」「清潔好き」ということが言えると思います。他人が使った後は何だか嫌だという潔癖な感じです。さらに横並び意識もあるので、周囲が新築を買う人が多い中で、中古を買うことは体裁が悪かったりして躊躇することもあるようです。
また、地震が多い国であることから、中古は耐震性についての不安があるのかもしれません。古い建物でも耐震診断をうけて耐震改修した物件もあり、それは重要事項説明書にも記されているのですが、あまりそういうことは知られていません。
また、税制や住宅ローンなどが、新築よりも条件が厳しかったりします。例えば、築年数が経っているものだと、住宅ローンを組むのが難しかったり、返済期間が短くなったりする場合があり、制度自体が中古の流通を難しくしています。
中古物件を売却するときも、売り急ぐ場合が多いためか、見栄えをよくリフォームするなどして付加価値を付け、少しでも高く売ろうとはせず、低価格での取引に妥協してしまいます。
こういう状況が、土地は価値があるが、古家はタダ同然、というゆるぎない価値観を植え付けてしまったのだと思います。
これらの要因の根底にあるのは、日本の住宅が極めて短命なことにあります。これから詳しく述べていきたいと思います。
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