コロナ禍「日光を浴びない」という意外な大問題 「コロナ疲れ」にならないための朝の過ごし方

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よく、オーケストラにたとえられるのですが、それぞれの子時計は、演奏前のチューニングのように、自分のペースで音を立てているような状態です。そこに、朝食をとることで親時計の演奏にピタッとそろっていきます。

指揮者はもちろんあなた。自分のオーケストラがきれいにそろって素晴らしい曲を奏でるのか、それとも相変わらず好き勝手な音だけを鳴らしているのか。すべては、あなた次第なのです。

朝食を食べる食欲がない場合は、夕食のとり方が間違っている可能性があります。例えば夕食の量が多すぎたり、食べる時間が遅すぎたりなどです。夕食は腹8分目で寝る2~3時間前までに終えるのが理想。間違ったとり方をすると、消化中に寝てしまうことになるので、朝食を欠食してしまうだけでなく、眠りも浅く疲れも抜けにくくなり「朝から何か疲れている」ということになりがちです。

また朝食を抜くと、昼食をとったときの血糖値が急上昇します。その結果、眠気やだるさに襲われ、午後のパフォーマンスが著しく落ちますし、太りやすくなるともいわれています。

「3つの栄養素」を意識しよう

オススメの朝食メニューは、時間のない時はバナナ。時間がある時は、和食ならば分つき米に具たくさんのみそ汁。ごはんに納豆、ゴマ、海苔、鰹節などをかけたり、気分によって焼き魚や卵焼きなどたんぱく質をプラスできるとパーフェクトです。

洋食ならパンにバターかチーズ。余裕があれば、オムレツ、ゆで卵やお肉が入ったスープなどたんぱく質をプラスできると最高です。

これらの朝食でトリプトファン、ビタミンB6、炭水化物がそろいます。この3つの栄養素を材料に「セロトニン」という脳内物質が作られます。セロトニンは日が暮れると「メラトニン」という睡眠ホルモンに作り変えられますので、この朝食で快眠が促されるというわけです。

③ 午前中に20~30分太陽の光を浴びる

セロトニンには快眠の効果があるだけではなく、実はイライラや不安な気持ちをしずめてくれる力があります。脳内にセロトニンが十分に分泌されると、精神が安定し、明るく前向きな気持ちになれるので在宅中にピッタリです。

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