コロナ禍「日光を浴びない」という意外な大問題 「コロナ疲れ」にならないための朝の過ごし方

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三呼一吸法はセロトニンの分泌も促してくれます。人通りが少ないなど外で歩ける状況にある場合は、歩きながらこの呼吸法を行うと、余計にセロトニンが出やすくなります。歩行もセロトニン分泌をしてくれるので、腹式呼吸をしながら歩き、太陽の光を浴びることで、トリプルのセロトニン効果が期待できるわけです。

とはいえ、この呼吸はふだんの呼吸とは異なるので、長くやっていると疲れてきます。目安はだいたい5〜30分。呼吸を始めて5分くらいで、セロトニンが分泌され始めます。疲れてきたら、このセロトニンが出なくなった合図なので、そこでストップさせましょう。最初はあまりできなくても、毎日行ううちに慣れてきて、そのうち20〜30分できるようになるはずです。

好意を持つ人やペットと過ごそう

⑤ オキシトシンを分泌させる

これは午前中ではなく何時に行ってもOKなのですが、「オキシトシン」を分泌させる時間を作ってください。オキシトシンは「共感」したり、「愛おしい」と相手を好ましく思った時に分泌される親愛のホルモンです。

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オキシトシンが分泌されると、実はセロトニンの分泌も高めてくれることがわかっています。ですのでダブルの効果で、幸せな気分で過ごすことができます。また、ストレス中枢に作用して、イライラした気持ちを和らげてくれます。

今ならば気のおけない友人や遠く離れた家族と電話やZoomで話すのはいかがでしょうか?またペットを飼っている方は、ペットをなでたり、かわいがるのもいいでしょう。

オキシトシンは好ましい相手やペットとの5分以上の交流で分泌されます。その場合、電話やZoomなど対面でなくても大丈夫ですが、メールやチャットなどの文字情報だけでは分泌されないことがわかっていますので、そこだけ注意してください。

太陽の光を浴びるチャンスが減り、不規則な生活になりがちな在宅の時だからこそ、自分の心身のケアについて、意識的に主導権を握ってください。健康的なメンタルを維持するには、体内時計をリセットすること、セロトニンとオキシトシンの力を使うことが科学的に正解と言えます。簡単なことばかりなので、今日から試してみてください。

西川 ユカコ 昭和西川副社長、睡眠サービスコンソーシアム理事

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にしかわ ゆかこ / Yukako Nishikawa

睡眠サービスコンソーシアム理事、睡眠改善インストラクター、温泉入浴指導員、セロトニントレーナー。学習院大学卒業後、「ヴァンテーヌ」「25ans」「婦人画報」の編集者としてハースト婦人画報社に10年間勤務。現在は家業である昭和西川の代表取締役副社長を務め、また睡眠研究家として「ミス日本」ファイナリスト勉強会や「NHK文化センター」青山教室などで睡眠講義を行う。科学的データを参考にしながら、日中にパフォーマンスUPするための快眠法を日々研究中で、2020年4月にその全メソッドを公開する著書『最強の睡眠』を上梓。同年3月より、「睡眠サービスコンソーシアム」の理事も務める。

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