日本人よ、「語学マゾ」は、もうやめよう 元イェール大助教授が伝授!最強の英語勉強法(2)

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 中高生向けの英語塾をはじめたという元イェール大学助教授の斉藤淳氏。前回の連載第1回「なぜ日本のインテリは語学オンチなのか?」では、イェール大を辞めて塾の起業を決意するまでの経緯を聞いた。
 今回は、発売以来、好調な売れ行きを見せているという『世界の非ネイティブエリートがやっている英語勉強法』で語られている英語学習法のエッセンスについてインタビューさせていただいた。
 斉藤氏の塾のカリキュラムは、「イェール大学の語学の授業」もヒントにして構築されたものだという。果たしてその核心はどこにあるのか?
(聞き手:東洋経済オンライン編集部)

筋トレ志向の「語学マゾ」に興味はなかった

――高校を出てまず上智大学の英語学科に入学されたとのことですが、やはり学生時代から英語がお好きだったのですか?

英語はかなり好きでしたね。私自身はネイティブスピーカーでも帰国子女でもなく、山形県酒田市のコメ農家で生まれ育った生粋の日本人です。

いわゆる「地頭がいい」タイプの生徒ではなくて、中学生のころの成績は校内でも「中の上」くらいでした。学校も地元の公立中学校です。

ですが、英語にはすごく興味があって、小学生の頃から祖父の短波ラジオを借りて英語の放送を聞いたり、歌詞カードを指でなぞりながら洋楽のレコードを聞いたりと、ちょっと変わったところはありましたね。

と言っても、上智の英語学科に入った時点で、「英語を勉強するぞ!」という気持ちはあんまりなかったんです。

ときどき英語学習者の方のなかには、語学のトレーニングそのものの達成感に満足している、いわば「語学マゾ」みたいな人がいますが、私の場合ははじめから「英語を使って好きなことをやりたい!」という意識が強かったと思います。

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