堀江貴文「仕事に"絆"を求めるのはズレている」 「赤の他人」が会社に集まる本当の意味

会社に赤の他人が集まる本当の意味とは…?(写真提供:朝日新聞社)
新型コロナウイルスによる自粛ムードへの疑問、現地レバノンでのカルロス・ゴーン氏との対談など、その時最も関心の高いテーマを一刀両断するYouTubeチャンネルがメディアでも話題の堀江貴文氏。その登録者数は100万人を突破した。
超多忙なスケジュールで国内外を飛び回る堀江氏だが、スキマ時間に触るスマホで仕事の確認や指示は欠かさない。
「いかに時間を使わずに多くのものを生み出し、効率よく世の中に伝えるか」を徹底するホリエモンの「時間術」とは? 堀江氏が何よりも大切にする「時間」だけをテーマにした初の著書『時間革命』から一部を抜粋・再構成して紹介します。
会社におけるチームワークや絆は全部まやかし
本当の意味で時間に革命を起こそうとするなら、自分一人だけでがんばっても限界がある。
積極的に「他人」を使うべきなのだ。
人に任せることをしないかぎり、実感として時間が増えることはまずない。「全部を自分でやろうとしない」というのは、時間術の核心である。
はたから見ると、ぼくはものすごくいろいろなことができる人間に映っているらしい。しかし正直なところ、「スキルの幅」に関しては、ぼくは決して天才レベルというわけではない。
ときどき経営者のなかには、何をやらせても一流のオールラウンダーがいたりするが、ぼくは間違いなくそういうタイプではない。
起業した頃から、会計とか税務は外注先に丸投げでお願いしてきた。取引先への支払い手続きも自分でやったことがないし、書類の記入もスタッフに頼むケースがほとんどだ。
これは別に、単に面倒臭いからそうしているわけではない。シンプルに言えば、こうした仕事は「ぼくがやる必要がない」のだ。
ぼく以外でもできることは専門知識や適性がある人に任せて、ぼくは自分が得意なことに集中する。そもそも会社に赤の他人同士が寄り集まる意味は、そこにしかない。
チームワークとか絆など全部まやかしだ。得意な人が得意な仕事に集中し、より多くの利益を上げる。そのために会社があるのだし、それができない会社に存在価値はない。
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