堀江貴文「"複雑に考えたがる人"は逃げている」 シンプルに考えるには「能力」が必要だ
シンプルとスピードが最強である
時間を増やすうえでは、「シンプルに考える」ことが欠かせない。
そんな話をすると、「そうは言っても、現実の社会のなかでは、なかなか単純に割りきれないこともあるんですよ」と愚痴をこぼす人がいる。
そんな人間の事情など知ったことではないが、何よりも気に食わないのは、そういうことを言う人は、「物事を『複雑に考える』ほうが難しい=価値が高い」と考えているらしいということだ。思い上がりもいいところである。
真実や価値あるものは、いつだってシンプルだ。たとえば、アインシュタインの「一般相対性理論」は、その背景には複雑な計算式を持っていながらも、最終的には「E=mc²」という等式で表現される。
広大な宇宙の仕組みを説明するアイデアが、たったこれだけの式に集約できるのだ。「シンプルこそが最高」ということは、人類が長年の経験から得た教訓ではないかと思う。
実際のところ、物事なんて複雑に考えるほうがラクなのだ。世の中はいくらでも複雑に考えられる。それなりに頭がよければ、もっともらしい理屈をつけて、いつまでも考えを引き延ばしていられるから気楽なものだ。
むしろ、シンプルに考えるほうが、一定の「勇気」や「エネルギー」が必要になる。企業の経営者を見ていても、シンプルに考える能力がある人とない人がいる。
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