「嫌われるオンラインの話し方」6大NGと解決法 「声、表情、トーン…」イラッとさせていない!?

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5つ目は、「『早口』になって意味が伝わりにくい」ことです。

【5】「早口」になって意味が伝わりにくい

普段の話し方でも、早口で話すのは内容が上滑りして相手には伝わりにくくなりがちですが、「ウェブでの会話」で早口になると、さらに伝わりにくくなってしまいます。

「ウェブでの会話」のときは、普段より、さらに「一音一音をはっきり、丁寧に発音する」ことを意識しながら話してみましょう。『プレゼンに効く「とことん伝わる話し方」7秘訣』でもお話ししたように、文章の最後の句点(。)まで感じるような気持ちで話すくらいでも大丈夫です。

さらに、「口をしっかり開ける」ことも大切です。話すとき、口を大きく開けていない人は意外と多いものです。

「一音一音、はっきり丁寧に発音する」「口を大きく開ける」を意識しながら話すことで、相手に伝わる力が倍増します。

【6】話している間に「体がゆらゆら揺れる」

6つ目は、話すとき「体がゆらゆらと揺れる」人がいらっしゃいますが、その揺れは「ウェブでの会話」になると、普段の会話のときよりも目立ってしまい、「自信がないのかな?」と相手を不安な気持ちにさせてしまいます。

話すとき、手のジェスチャーや体を動かすことはありますが、それは自然な動きなのでいいのですが、それ以外は、基本的に体は安定させて動かしません

この「ゆらゆら」とした動きは呼吸が関係していることが多く、「胸式呼吸」で話すときに起こりやすくなりがちです。しっかり下半身で体を支えられなくなるため、意味のない体の動きが出てきてしまうのです。

ここで、「朗読」に必要な「腹式呼吸」で話すようにすると、下半身がどっしりとして意味のない動きは出てきません。腹式呼吸を意識して話すように心がけてみましょう。

「1日1分朗読」で「伝わる話し方」が上手になる

「ウェブでの会話」というのは、相手がすぐ近くにいるわけではないので、「普段の会話」ではうまく伝わりにくいことが多いと思います。

本に収録した朗読見本18作品は、魚住りえ氏自身が朗読した「お手本」を聴くこともできる(画像:サウンド・シティ)

そこで、「朗読の話し方」を応用することで相手に伝わりやすくなり、声もよくなります。「朗読の話し方」の応用といっても、何も難しくはありません。1日1分、自宅で朗読をするだけで、自然と、日常会話でも、オンラインの会話でも「伝わる話し方」ができるようになるのです。

「伝わる話し方」には、本記事で解説したように「コツ」があります。そしてそれは、「ちょっとした工夫」で十分に可能なのです。

みなさんも「ウェブでの嫌われる話し方」にならないために、「朗読の話し方」をうまく活用してみてくださいね。その効果は、すぐ実感できるはずです。

魚住 りえ アナウンサー

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うおずみ りえ / Rie Uozumi

フリーアナウンサー。元日本テレビアナウンサー。ボイス・スピーチデザイナー。大阪府生まれ、広島県育ち。1995年、慶応義塾大学卒業後、日本テレビにアナウンサーとして入社。報道、バラエティー、情報番組などジャンルを問わず幅広く活躍。代表作に『所さんの目がテン!』『ジパングあさ6』(司会)、『京都心の都へ』(ナレーション)などがある。2004年に独立し、フリーアナウンサーとして芸能活動をスタート。これまでおよそ500本の作品に携わる。とくに各界で成功を収めた人物を追うドキュメンタリー番組『ソロモン流』(テレビ東京系列)では放送開始から10年間ナレーターをつとめた。各局のテレビ番組、CMのナレーションも数多く担当し、その温かく、心に響く語り口には多くのファンがいる。また、およそ30年にわたるアナウンスメント技術を活かした「魚住式スピーチメソッド」を確立し、現在はボイスデザイナー・スピーチデザイナーとしても活躍中。声の質を改善し、上がり症を軽減し、相手の心に響く「音声表現」を教える独自のレッスン法が口コミで広がり、「説得力のある話し方が身につく」と営業マン、弁護士、医師、会社経営者など、男女問わず、さまざまな職種の生徒が通う人気レッスンとなる。現在は、定期的に10~15人を募集し、スクールでグループレッスンを行っている。魚住式スピーチメソッド

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