知られざる東京「ホテル御三家」の底力

ニューオータニに見る、和製ホテルの進む道

2007年に本館の改修工事をしたときに、空調設備を改良しました。通常の空冷式では、部屋の中が涼しければ建物の外はすごく熱い。そこで、水冷式にしたのです。

空調には温水と冷水が必要になりますが、かなりエネルギーを使います。そこで水だけ、お湯だけを流してできる空調システムを採用して、21億円のエネルギーコストを17億円弱にしました。その後、原油価格の高騰や円安でコストが上がったので、経営的にも手を打っておいてよかったですね。

パワースポットに環境ツアー

――総支配人おススメのホテルの楽しみ方を教えてください。

清水肇総支配人

当ホテルは2万坪の敷地があって、29万平方メートルの延べ床面積があります。1週間いても飽きないぐらい、すべてがそろっています。

たとえば(敷地内にある)清水谷公園の前に約1000坪のバラ園があります。赤いバラだけの庭園で、日本庭園とヨーロッパスタイルの庭園の両方が楽しめるわけです。

日本庭園には滝がありますが、東京で5大パワースポットと言われているところです。ボーっと座ってくつろいでいる方も多いのですが、本当にすごく癒されますよ。

蛍も生息していて、6月、7月はゲンジボタルとヘイケボタルと巡り合えるかもしれない。これは完全に陰陽師の世界(笑)。

――ホテルとしては50年ですが、庭園などそれ以前からの歴史がある土地柄ですからね。

もう500年ぐらいの歴史があります。たぶんどなたもご覧になったことがないと思いますが、木が枯れて石になった木石(ぼくせき)も残っています。そういうものを発見する喜びがありますね。

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