外出禁止の国に「日本はヤバい」と心配される訳 サンフランシスコの感染増加が緩やかな理由

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あるスーパーの前にて。入れる人数は制限され、入り口前には間隔を開けた列ができている(写真提供:バスケさん) 

この地域がNYに比べて感染者数や死亡者数が少ない理由として、「早く外出禁止に踏み切った」ことのほかに、「NYに比べれば、人口密度が高くない、人が密集する機会が少ない、車社会だから」という説もあるそうです。

私が住む東京は、まさに「人口密度が高く、人が密集する機会が多い、車社会じゃない(公共交通機関利用が多い)」地域。

さらにぞっとしてしまいました。

広がる在宅ワーク「格差」

ちなみに、この地域がテック企業が多いとはいっても、「在宅ワークもできる」→「すべて在宅ワークにする」はまた別の話。あのAppleやFacebookですら、最初の2週間は会社のシステム体制の切り替えに尽力したそうです。企業によっては、社員の在宅環境を整えるための支度金を10万円ずつ支給したところもあったそう(さすが!と思ったら、日本も一部企業ではこの支度金を出したところはあるよう)。

それにしても、「在宅ワークにしやすい人が、感染しにくい、仕事を続けやすい」というこの現実……。コロナというのは、経済格差や職業格差にグイグイ塩を塗りこんでいくウイルスだなと改めて感じました。

さて次回は、生活の中のウイルス除染方法と、この家族の外出禁止生活の詳細を紹介します。次々回はオンライン授業について紹介する予定です。

次回記事:外出禁止の国が実践する「非常時生活」のリアル

 

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ハラユキ イラストレーター、コミックエッセイスト

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はらゆき / Harayuki

雑誌、書籍、広告、Webなどの媒体で執筆しつつ、コミックエッセイの著書も出版。2017年から約2年間バルセロナに住んだことをきっかけに、海外取材もスタートさせる。著書に『女子が踊れば!』 (幻冬舎)、『王子と赤ちゃん』(講談社)、『オラ!スペイン旅ごはん』(イースト・プレス)、この連載を書籍化した『ほしいのはつかれない家族』(講談社)など。この連載のオンライン・コミュニティ「バル・ハラユキ」も主宰し「つかれない家族をつくる方法」を日々探求、発信中。ハラユキさんのHPはこちら

 

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