今さら聞けない「米、コロナでゼロ金利」の意味

ゼロ・マイナス金利、意外と知らない金利の話

「ゼロ金利」「マイナス金利」など、頻繁に耳にする「金利」。そもそも「金利」とは何を表すのか? 基礎の基礎から解説します(写真:ぺかまろ/PIXTA)
猛威を振るう新型コロナウイルス。世界経済への影響も深刻で、アメリカ政府は「ゼロ金利政策」への舵切りを決断しました。では、このニュースの意味を正確に理解している人はどれくらいいるのでしょうか? そもそも金利とは、いったい何を表すのでしょう? 『すみません、金利ってなんですか?』の著者であり、元・国税専門官の小林義崇氏が、基礎の基礎から解説します。

学校では習わないのに実生活ではよく見聞きする、けれども意味がわかっていない「お金の言葉」はたくさんありますが、「金利」もその1つ。そもそも金利とは何を表すのでしょう? 「ゼロ金利」や「マイナス金利」とはどういう状態なのでしょうか?

手始めに、「金利はいいヤツ or 悪いヤツ?」という設問を設定して、考えていくことにしましょう。

金利とは何か

いきなりちゃぶ台をひっくり返すようですが、そもそも金利にはいいも悪いもありません。ただし、こう言い換えることはできます。「立場によって、いい金利もあれば悪い金利もある」と。

金利は「利子」とも言い換えられます。借金を取り立てる金融系のドラマをイメージすると、立場によっていい金利か悪い金利かが決まることがわかりやすくなるかもしれません。

Aさんがお金を借りる場合、いい金利は「低い金利」になります。なぜなら、利子が少なくなる分、返すお金が少なくなるからです。

反対に、貸すほうからすれば、金利が多くついたほうが返してもらえる金額が高くなるので「高い金利=いい金利」となります。このような二面性を持つことが、金利の本質といえます。

次ページ私たちの生活と「もっとも身近」な金利は?
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