彼氏・彼女の有無、結婚の予定や出産後の就労などもアウトだ。
最近はセクハラやパワハラ対策が進み、講習会やセミナーを開いて啓蒙に努める企業が増えている。女性社員に下記のような質問をすれば法務部門に通告される可能性がある。社員に対してアウトなことは学生に対しても許されない。
「彼女がいるかどうか」(文系・立命館大学)
「恋人がいたことはありますか」(文系・日本大学)
「家族構成、彼氏の有無、結婚の予定」(文系・宇都宮大学)
「結婚しない女性はオス化するからだめだね」(文系・東京海洋大学)
飲酒の可否で選考するのか
日本には「飲みニケーション」という言葉がある。会社の同僚や上司と飲みに行ってコミュニケーションを図ることだ。職場の話題に終始して、なんとなく意思疎通したような気分になる。実際の効用も大きいのかもしれない。
この飲みニケーションを若い世代は嫌うと言われるが、面接官はかなりしつこく質問するようだ。酒席が好きな人物なのかもしれない。だが気をつけてほしい。体質的に酒が苦手な人もいる。
そもそも「きみは酒が飲めるか」「好きか」と問われても、誰と飲むのかにもよるだろう。初対面の学生に対し、酒の好き嫌いを聞く質問は品位がないと思う。
「飲酒の可否を聞かれたのに戸惑った」(文系・東京大学)
「お酒が体質的にまったく飲めないので、お酒を飲めるかなどの質問はやめてほしかった」(文系・新潟県立大学)
「お酒飲める?という質問はいやでした」(理系・和歌山大学)
コミュニケーションで最も重要なことは、相手を否定しないことだ。しかし、若い学生を否定して好感度を下げる面接官がいる。いくら威張っても学生は、「偉い人からアドバイスをもらっている」とは考えない。反発されるだけである。
「学生時代に頑張ったことのエピソードに対して『それってどうなの?』といわれた」(文系・大阪大学)
「それが君の挫折なら君の人生って恵まれていたんだね」(文系・同志社大学)
「NPOでの活動をアルバイトと言われた」(文系・明治学院大学)
下記のコメントを書いた学生はかなり高い能力を持つように思えるが、面接官の思慮に欠ける言動によって志望度を下げてしまったようだ。
「難しい資格の取得予定時期を履歴書に書いていた際、『これってただの夢ってこと?』と笑われ、非常に不快だった」(文系・同志社大学)
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