人事視点で考えるコロナ影響下での「就活戦略」 経営判断による採用削減や水面下選考増える

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人事担当者の視点で考えるコロナショック影響下の就活戦略とは(写真:naka/PIXTA)

新型コロナウイルスが世界中で猛威をふるい、経済にも大きな影響を与えています。その経済への悪影響は、リーマンショックを超える可能性があると言われている中、「新卒採用への影響」について気にしている人も多いと思います。

では、学生の皆さんは、今後どんなことに留意する必要があるのか、そして、どう行動していけばよいか、企業の人事担当者の思考を紹介しながら、その方法を伝えていきたいと思います。

採用に消極的になる企業が増える

新型コロナウイルスの感染拡大による企業側の新卒採用の動きとしては、(1)消極路線 (2)様子見路線 (3)積極路線 の大きく3つに分かれると思われます。すでに企業ごとに違いが見られ、なかでも、(2)の様子見路線が多いような気がします。ただ、今後は(1)の消極路線が増えてくると思います。

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まず、感染防止のために人と物の動きが止まり、経済活動が縮小しています。さらに、この状況の終わりがいつになるのかまったく不透明なため、人々の心理をどんどん消極的な思考に追い込んでいます。

現時点では、業績にそれほど大きな悪影響を受けていない企業も、今後、悪影響を受けている企業や人の影響を間接的に受けていく可能性は高く、国がよほど適切な経済対策を行わない限り、業績への悪影響が企業全体に広がっていくことは避けられません。だからこそ、就活中の学生は、様子見から消極に切り替える企業が増えるという前提で行動したほうが、いい就活には結びつくと思います。

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