リモートワークに有効な「Slack」導入4つのコツ バターフィールドCEO「仕事はスマホで完結」

✎ 1〜 ✎ 47 ✎ 48 ✎ 49 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

バターフィールド氏は、年間のソフトウェア向け予算の1〜2%でSlack導入することで、そのほかの98〜99%のソフトウェア投資を毎年のように押し進めることができる、と指摘する。Slackだけの問題解決はコミュニケーション面だけであり、これを「インターフェース」として社内のさまざまなサービスやシステムと連携させることによって、仕事の効率化の効果をより大きく高められるというのだ。

働き方改革のインターフェースに

バターフィールド氏は、日本でも拡大するSlackについて、2つの特徴を見出していた。それはモバイルからの利用が7割を超えている点、そして他国に比べて、社外の人をチャンネルに招き入れる共有チャンネルの活用率が高い点を挙げた。政治や行政による働き方改革で、誰もがSlackを使ってくれるようになることに期待を寄せる。

「企業や教育機関、NGOなどのあらゆる組織において、最も基本的に考えるべきことはコミュニケーションと連携です。四半期ごとの報告も、ロードマップの披露も、進捗報告も、立ち話であっても、人々はそのコミュニケーションのために資料を作ったり情報を用意したりして、自分の時間を使っています。本来は、自分の肩書き、例えばプロジェクトマネジャーであれば、プロジェクト管理に、自分の時間を投資すべきです。しかしそれは簡単ではありません。

Slackを使うことは、そうした時間の投資先を変える可能性を与えてくれます。Slack自身が、Slackによって、人々の日々の振る舞いを少しずつ変化させます。Slack上では、いいアイデアを持っている人がチャンネルを作り、人を巻き込んでプロジェクトを起こす可能性をもたらしてくれます。上司が聞いてくれるチャンスがないとしても、です」(バターフィールド氏)

バターフィールド氏は、組織での働き方改革の本質は、情報の透明性とアクセスしやすさにあると指摘した。社内でかしこまった電子メールでのやりとりしている様子に違和感があると言い、チャットで会話が始まったほうが、新しいビジネスの断片や効率化のアイデアが共有され、企業の変革に結びつくきっかけを可視化できると話す。Slackによる変革は、ボトムアップと、トップダウンの双方から実現でき、とくに日本ではトップダウンによるリーダーシップが推奨されていると見ていた。

Slackを導入して、じっくりと使い方を知り、社内で連携できるシステムを選び、組み合わせていく。多くの企業がじっくりと変革に取り組みたいと思っているはずだ。しかし2020年初頭の世界情勢、経済状況を見ると、1週間でも早く立ち上げなければならないほど、事態は緊迫している。

バターフィールド氏は、うまくいくSlack立ち上げのコツとして、「スモールスタート」「絵文字」「ワークフロー」「共有チャンネル」の4点を挙げた。

次ページ導入の4つのコツとは?
関連記事
トピックボードAD
政治・経済の人気記事