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「10年バブル崩壊」の第1幕はそろそろ終わる 「相場のうそつきたち」のうそに耳を傾けよう

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  • 小幡 績 慶応義塾大学大学院教授
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バブルが崩壊すると、株価上昇局面が終わったことがあからさまにわかる。暴落後は、さらに下がることさえ、誰が見ても明らかである。そんなときに「株価は上がる」、ということをいう人が居ようものなら、「太陽は明日から西から登る」、とでも言ったように見られる。

しかし、そのようなときでも、彼ら、つまり、相場が上げ相場ではないと困る株の専門家たちは、「いまこそ買い時だ」「買い場がやってきた」、と言う。それはまさにポジショントークなのだが、うそとわかっていても、もうなりふり構っていられないほど、そう言い続けるしかないのだ。

なぜ「真のバブル崩壊」だと再度確信できたのか

私のような学者という部外者で、しかも例外的に相場そのものに関心がある(アカデミックな意味ではなく)専門家は、いつも相場見通しをすれば外れるが、バブル崩壊の時だけは外れない。それは、誰の目にも明らかなことを、「バブルは崩壊した、下落は続く」と言えばいいだけだからだ。

それで「当たる」ともてはやされるが、そんなことは世の中全員が知っている。ポジショントークの専門家はわかっていても、うそつきであっても、そうは言えない。また、素人の人々は、そういう気がするけど、専門家と言われている人々が、買い場だというから、そんなものなのかな、と怪訝そうな顔をする。しかし関心がないから、それがうそであろうが、外れであろうが、「株式市場というのは専門家に言わせるとそんなものなのかな」、という程度で受け流す。

私のように、素人の直感と同じことを言う人は、「確かに素人感覚だとそうだけど、この先生、わかりやすすぎて、素人と同じこと言っているから、専門家ではなくて、素人なんだろうな、所詮学者だし。相場のことはわからないのだろう」、と思われる。

この図式が、今回のバブル崩壊でも観察された。

まず、専門家たちは、「買い場が来た」といった。新型コロナウイルスショックで、パニックになっているだけで、パニックも、新型コロナも春になれば収まるから、いまこそ絶好の買い場だと言った。

私は、これで今回の暴落は真のバブル崩壊だと再度確信した。「うそつきはバブル崩壊の始まり」なのである。

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