子どもについ怒って自己嫌悪に陥る人への対処 「自分を許す」子育て習慣とはいったい何か

拡大
縮小
家事、仕事、子育て……イライラや不安が募る状況を解決するためには、何が必要なのでしょうか(写真:プラナ/PIXTA)
忙しい月曜日の朝。自分の仕事支度をし、子どもたちにご飯を食べさせて、やっと保育園へ! と思って振り向くと、子どもが牛乳をこぼしている……。そんなとき、よくないとわかっていてもついイライラしてしまうもの。家事、仕事、子育てなど、やらなければならないことは山積み状態でも時間は限られていて、イライラや不安は募る一方。そうした状態を解決するために最も必要なのは何か──。『神トーーク「伝え方しだい」で人生は思い通り』などメンタルやトーク術の著書を持つ星渉氏に聞きました。

子育てで自己嫌悪にならないためには

子育ての悩みはご家庭によってさまざまですが、そのなかでも共通する悩みとして「イラっとしてつい子どもにあたってしまう」が多いのも事実。

ついつい大声で怒鳴ってしまったり、言わなくてもいい一言を口にしてしまったり。しかもその後に「あんなに怒る必要はなかったのに……」「あそこまで言わなければよかった……」と、自己嫌悪に陥ってしまう。そうして、自分が思い描いていた「理想の母親像・父親像」とは、まったく違う現状に落ち込んでしまうという人も多いでしょう。

一方で、子どもたちも理不尽に怒られてばかりでは、どんどん自信をなくして萎縮してしまう。そう、子育てにおけるイライラというのは「親子ともに自己肯定感を下げてしまう悪循環」ともいえるのです。

では、そんなイライラをなくすためには、どうすればいいのでしょうか。ここで一緒に考えていきましょう。

実はイライラのようなネガティブな感情は、人間が生存するうえで必要なものでもあるのです。なぜなら、イライラや不安は、脳の「アラーム機能」と考えられているからです。

例えば、何かトラブルが発生したときに「こんなことが起きているけど大丈夫?」「対処したほうがいいんじゃない?」と、私たちに事細かに知らせてくれているというわけです。

次ページ消そうとすることで増幅されていく
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT