若手社員を不調から復活させる「3つの気配り」 「育成のプロ」が直伝する急速リカバリー術
大抵は、「実は人間関係のことで悩んでまして……」とか「実はお客様のことで……」とか「実は、自分の体調のことで……」など、何か言ってくれます。ぜひ臆せず直接話してみてください。
気配り2:短納期の単純作業をさせる
ソフトバンクで学んだことの1つに「失敗を恐れずに行動する」「仮に失敗しても、それを素直に認めてリカバリーに倍努力する」があります。当時、社長もツイッターで「失敗したときは素直に認めたほうがいい。直後に切り替えて倍の努力をすればいい」とつぶやいていました。
私は、このメッセージを自分なりに解釈して、新人指導にあたってきました。
多くの新人は、ミスをして叱られた直後に、大なり小なり落ち込むものです。しかし、数日たってもまだ落ち込んでいるようだと、仕事にも差し障りが出てきてしまいます。
これを防ぐのにいちばんいい方法は、失敗をしたあと、間髪を入れずに単純作業の仕事をさせることです。それもあえて短納期にします。そうすれば、新人は無理やりにでも気持ちを切り替えざるをえなくなります。
例えば、アイデアを出すような仕事は、時間をかけて考えればいい案が出てくるという類の仕事ではありません。ですので、うまく企画案が浮かばずに、さらに落ち込んでしまう可能性も出てくるわけです。
しかし失敗直後の単純な作業は、しっかりとやっていれば必ず事が前に進んでいきます。例えば、在庫の確認作業やエクセルでの集計作業など、その人にとって絶対に前に進む単純作業を依頼することがポイントです。
「10件チェックしたら報告してください」と伝え、報告がきたら「ありがとうございます。とても助かります」と伝え、小さな達成感をすぐに味わえるようにしてください。
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