若手社員を不調から復活させる「3つの気配り」 「育成のプロ」が直伝する急速リカバリー術
新入社員や若手が、ミスをして落ち込んでいる。あるいは人間関係に悩んでいる。こんなときに、指導する立場の者はどうすべきだろうか。
「新人を早く育てたい」「でも手取り足取り教えている時間はない」というジレンマは、多くのビジネスリーダーが抱える悩みだ。ソフトバンクで2万人の社員教育に関わり、『10秒で新人を伸ばす質問術』(東洋経済新報社)を上梓した人材育成のプロに、不調で伸び悩む若手をいち早く立ち直らせるコツを聞いた。
まず大切なことは、指導者が新人の悩みに早く気づいてあげることです。
新人は、就業外で同期などの近しい仲間には心のうちを見せられるのですが、職場に来ると悩みを共有できず、1人で悶々と悩むことが多いのです。
その結果、相談するまでに相当な時間をかけてしまいます。生産的な悩み方ならまだいいのですが、無駄に悩みすぎて業務効率が極端に落ち、ミスもしやすくなる傾向があります。
ですから、新人が相談に来る前に、指導者が状況を察知して自ら情報を取りにいく必要があります。そして新人の不調に気づいたら、すぐに個別に話をしてみてください。
気配り1:自分のせいにして話を聞き出す
このとき、新人に自身の悩みを打ち明けやすくさせるアプローチがあります。あえて新人の悩みを指導者側のせいにして、新人に話しやすくさせるきっかけをつくるというものです。
指導者:「実はさ、最近元気なさそうだから、少し不安だったんだけれど、もしかしてそれって私が原因だったりする?」
新人:「いえいえ、○○さんが原因というわけではありません。実は……」
新人:「いえいえ、○○さんが原因というわけではありません。実は……」
このように、ぐっと相手の心に介入できる可能性が高まります。
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