(第26回)「四字熟語・故事ことわざ」で綴る就職支援・第十三話『就職十戒』

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(第26回)「四字熟語・故事ことわざ」で綴る就職支援・第十三話『就職十戒』

菊地信一

失敗しない企業の選び方10ポイント
活動前にチェックせよ

 就職戦線も、はや過熱ぎみ。各地で合同企業説明会が開催されるなど、大学3年生の就職活動は序盤戦から中盤戦に差し掛かったようだ。しかしながら、その活動には数多くの問題点が生じている。勘違いの連鎖は、間違いだらけの就職活動-ひいては内定先とのミスマッチを起こす原因にもつながる。ここで一度立ち止まり、あなたの活動を冷静に振り返ってみよう。題して「就職十戒」だ。

(1)初任配属先・地、さらには人事異動の仕組みも知ろう
 自己分析のうち、あなたの価値観(就職観)チェックは行っているだろうか? 初任配属先とは、入社後の職種を確認することだ。最初から花形の職種に配属されることはありえない。各企業の入社案内、ホームページなどで、まずはどのような職種に配属されるかを確認しよう。初任配属地についての情報も重要だ。総合職で入社した場合、最初の勤務地は全国各地となる可能性がある。もちろん希望勤務地についてのヒアリングはある。だが、希望どおりになるとは限らないのは常識だ。“独り善がり”の判断は避けよう。「人事異動」(ジョブローテーション)についての考え方は、企業によって違う。何年に一度の割合で人事異動が行われるかについて、各企業の説明会(セミナー)で確認してほしい。
 やみくもにプレエントリーしても意味はない。まずは、就職をするに当たって、「自分自身の絶対譲れないこだわり」を把握しておこう。自己の条件に合う企業へのプレエントリーを行うことが必要だ。単に数が多ければ良い、という次元の話ではない。

(2)「職種」への画一的なイメージから脱却せよ
 たとえば文系の学生の初任配属先は、男女を問わず、営業系・販売系がほとんどといってよい。「職種別採用」を行っている企業以外は、暗黙の了解事項となっている事実を知ろう。そこで、「営業は苦手だ。向かない」という発想から脱け出すことが大切だ。要はどのような商品を、どのような対象に販売しているかを知ること。同一名称の職種でも、実際に行っている仕事内容は微妙に違う。具体的に1日のスケジュール、1週間のスケジュールなどを聞いてみることが何よりも重要だ。

(3)就職情報ナビは企業の広告集だ。オールマイティではないと知れ
 なぜ企業の情報が無料で大学生に提供されるのかを知っておこう。その理由は企業が広告料金を各就職情報会社に支払っているから。広告料を支払ってまで「わが社の悪口を書いてくれ」などという企業は存在するはずもない。それこそ「わが社が最高!」というコピーのオンパレードだけを見ていても、真の企業情報収集とは言いがたい。各就職ナビはプレエントリーの手段、説明会への出席確認、そして企業のアウトラインを知ることなどに利用するべきだ。あるいはブンナビ(文化放送就職ナビ)のように業界内の企業を比較する機能を利用してもらいたい。

(4)真の企業情報収集は3段階で行う必要あり。見る→調べる→人に会う、という行動
 したがって、就職ナビだけで見ていても、就職活動に進化はない。見た後で、第三者による「客観情報」を知る必要がある。新聞、経済紙、『就職四季報』、『会社四季報』などを利用し、企業研究に深みを加えていこう。そして、人に会うといった動きを大切に。会社説明会、OB・OG訪問と、当該企業の社員の話をできるだけ聞くようにしてもらいたい。今年度の就職戦線は、見る、調べる、人に会うといったことを「同時並行」で行っていかなければならない。これが早期化への対策となる。

(5)「社風」に共感する姿勢こそ大事
 「社風」とは、その企業の社員一人ひとりの仕事に対する共通した考え方である。まさに、初任配属された職種での、「仕事の進め方、やり方」が自分に合っているか否かの確認こそ大切だ。「早期退職」などといった事態に陥らないためにも、人に会い、その仕事ぶりに「共感する」ことが必要不可欠だ。共感とは「私にもできるかも知れない」との心の持ちようといっても良いだろう。

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