「3つにまとめる」説明こそが伝わりやすい理由

知っていることを全部話そうとするのはNG

情報をうまく整理することが肝要なのです(写真:Deja-vu/PIXTA)

「ふわっとしてるね」

最近ヘアスタイルを変えた人には素敵な褒め言葉です。でも仕事の場面では、まったく違う意味を表します。フレームワークや思考法、最近はやりのキーワードをなんとなく表面的に使ってしまうこと。襟足がふわっといい感じなのではなく、思考がふわっとしてるという意味なんです。

「あ、この人ふわっとコンサル!」と見分ける方法は実に簡単で、その発言に表れます。コンサルがよく言いそうなキーワードや最近はやりの用語「だけ」使って問題や解決策を語ろうとするタイプの発言です。例えば、

例1「その考え方はミーシーじゃない」
例2「課題を見える化しましょう」
例3「業務を全体最適化」
例4「われわれもプラットフォーマーを目指す必要があります」
例5「AIで業務変革(働き方改革)」

などなど。みなさんも聞いたことがあるのではないでしょうか?

どれも聞いたことのある言葉なので意味はなんとなくはわかるけど、難しそう。そんな言葉を使ってるから、この人賢いんだろうなという印象を与えます。でもだまされてはいけません。このワンフレーズだけでは、何も大したことは言っていないのです。

実際の意味は…

例1の意味は「それだけだと抜け落ちてる観点があるので、見落としが生じますよ」をコンサルがよく使う言葉で言ってるだけです。

例2は「言葉だけの表現では、何が問題かみんなの理解がずれちゃいます。客観的な数値や図式に落とし込んで、誰でもいつでもわかるような仕組みをつくりましょう」とコンサル的な問題解決のしかたを、なんかカッコよく言ってるだけ。

例3は「それぞれの都合や言い分だけじゃなく、チームや全社の仕事の品質・コスト・クオリティーがいちばんよくなる方法を、もっと目線を上げて考えましょう」という至極当然なことを、コンサルっぽく「〜化」という表現で小難しく言ってるだけです。

例4と例5に至っては、最近はやりのキーワードを「知っています」以上の意味はありません。カタカナ、英語のキーワードに「オープンソース」とか「サブスクリプション」とか、ちょっと昔なら「RPA」とか「ビッグデータ」とかを入れ替えても同じです。

一応、ふわっとコンサルもミーシーやAIの定義については、勉強して知識は持っています。「それって何ですか?」と質問されたら自信満々に覚えている定義を説明することもできます。でもこういう本質的な質問を受けるとあっというまにたじたじしてしまいます。

拙著『ロジカルやMECEだけではうまくいかない!? かてきょ式 わくわく思考せんりゃく。』でも詳しく解説していますが、なんとなく難しそう、なんとなくスゴそうな、ふわっとコンサルが通用したのは、「個人・実力・成果主義」全盛の平成まで。そして令和はイノベーションと社会課題の解決が求められる多様性の時代にあります。

次ページふわっとコンサルはこんな質問を受けるとしどろもどろに
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