小中学生にスマホを買う親が絶対知るべき基本 「スマホを使わせない」よりもっと大事なこと

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生活の乱れ
→時間制限をつけるかどうか
犯罪に巻き込まれるのではないか
→コミュニケーション手段としてスマホを使う場合、どのような危険があるかという点を含め使用するにあたっての注意点を確認しておく
スマホに夢中になりすぎて勉強しなくなった場合どうするか
→子どもに先に意見を言わせ、それについて親がコメントを加えていき、修正していく
【ステップ3】約束が守れなかった場合のペナルティを決める

ルールを決めても、そのルールはほぼ間違いなく守られません。例えばゲームがいい例ですが、1日1時間と決めても、そんな切りよく1時間でゲームが完結するはずがありませんね。

『同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか?』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

スマホの場合、最近は親が使用時間をコントロールできるようになってきましたが、夜に勉強して調べものをするから延長してほしいとか、音楽を聴きたいから解除してほしいとか、さまざまな“正当な理由”が出てきます。その際、どうするかはご家庭の判断になります。

いずれにせよ、初めに決めたルールが守られないことが起こります。そのとき、何かしらのペナルティを作ります。よく設定されるペナルティとして、24時間停止、3日間停止、テストまでは使用禁止などです。ただし、多くの子にとっては友だちとのコミュニケーション手段を止められたのと同じなので、使用できる時間数を減らすということが実際は多いようです。

子どもに抜け道を見つけられないために

次にこれが非常に大切なのですが、「もしペナルティを実行された場合、子どもがキレたらどうするか?」という点まで決めておきます。

ゲームの場合もそうですが、ペナルティを実行しようとすると子どもがキレることがあります。それを許してしまう親もいるわけですが、そうなることをあらかじめ想定して、そこまで決めておくのです。

ルールを決めて、ペナルティを決める作業は、初めが肝心で、「想定できるケースすべて」を決めていきます。これが甘いため、子どもに抜け道を見つけられてしまうのです。

【ステップ4】一連の話し合いを動画で撮影する

ここまでの話し合いを紙に書いて契約書のようにする方法もありますが、それこそスマホで動画撮影して記録として残しておく、という方法もあります。それを親子で共有しておけば、「言った、言わない問題」は起きず、いつでも約束内容を確認できます。

多くの方は、動画撮影も、紙に記録もしませんね。だから、問題が起こるのです。記録しておけば、ルールを守る可能性はかなり上がります。記録に残っていることを自覚しているからです。

【ステップ5】ルール、ペナルティの内容に不服があるときは再度親子で話し合う

一度決めたルールやペナルティが適切であるとは限りません。そこで、問題がある、不服である場合は、再度話し合いをして決めていきます。

以上を読んで、「そこまでやる必要があるのか?」と思われるかもしれません。基本的にどのようにするかは家庭の判断ですので、必ずこのようにしなければというものはありませんが、もしルールを決めるなら、“守れるように”ルールを作る必要があると考え、このような例を出しました。参考になる部分だけでも取り入れていただき、楽しい中学生生活を送らせてあげてください。

石田 勝紀 教育デザインラボ代表理事、教育評論家

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いしだ かつのり / Katsunori Ishida

1968年横浜生まれ。20歳で起業し、学習塾を創業。4000人以上の生徒に直接指導。講演会やセミナーを含め、5万人以上を指導。現在は「日本から 勉強が嫌いな子を1人残らずなくしたい」と、Mama Cafe、執筆、講演を精力的に行う。国際経営学修士(MBA)、教育学修士。著書に『子ども手帳』『子どもを叱り続ける人が知らない「5つの原則」』、『子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば』ほか多数。

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