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来るのが楽しいオフィスの何とも凝った仕掛け 個人の活動の焦点を置いたスペース開発とは

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  • 小谷 敦子 コーナーストーンオンデマンド マーケティングシニアディレクター
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ABWを取り入れることで、業務生産性を上げることはすばらしいことですが、それが、働く社員の満足度向上につながっていることこそ重要です。アメリカ・サンタモニカにあるコーナーストーンオンデマンド本社のオフィスでは、社員満足度を上げる要素の1つとして働く環境を重視しています。

勤務時間は、車通勤者が混雑時間を避けられるようにフレックス制になっているほか、本社から離れた場所で働く遠隔勤務者も少なくありません。ただこうした環境の場合、全員が顔を合わせるような全体会議が少なくなるため、コミュニケーションが希薄になり、社員同士のつながりが弱くなるという懸念があります。

そこで、あえてオフィスを「来ると楽しい場所」として、多くの人とコミュニケーションやネットワーキングが図れる場所に設計しています。

働き手にとって働きやすいスペースとは

例えば、シアタールームと呼ばれる20人ほど入れるドーム型の部屋は、グループでプレゼンテーションしたり、個人で予約して映画を見たりしてもいいスペースです。会社のロゴをバックにしたステージもあります。オープンキッチンとテラスに続いており、ここを通りかかった誰もがステージを見られる設計で、プレゼンの練習には最適です。

テラスにはリラックスソファと並んで巨大チェス盤があったり、ビリヤード台があったり。開発者に人気のゲームルームや、ヨガルームもあります。コンパートメント形式のボックスベンチシート、ハイチェア、ソファなど椅子やテーブルもさまざまな形のものが散らばって配置されています。開放的な環境で会話のきっかけになりやすいと、これらの仕掛けは社員にもとても好評です。

コーナーストーン本社のテラスにあるチェス台(筆者提供)

ABWを導入する際、必要な設備すべてを自社オフィスで賄う必要はありません。例えば、その人にとって集中できる場所が、自宅の自分の部屋であれば、そこが個人の最適な執務場所と考えるのがABWの本質です。

まず、働き手にとって快適で働きやすいスペースを、理にかなった形であれば認めていくという取り組みが人事部門として重要です。そのうえで、オフィスで必要なことは何かを考えていくといいのではないでしょうか。

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