大きなトラブルで、小さなトラブルは気にならなくなる
小さなことでも幸せを感じる人間についてですが、私にはポーチュラカという花のひと鉢で、大騒ぎしている友人がいました。ガーデニングしている彼女は花が好きなのですが、ある日、お姑さんが咲かせたポーチュラカを一株くださいといったら、まだ少ないからと言って断られたそうです。
お嬢さん育ちの彼女からすれば大問題で、これで姑の腹を見たと、しつこく怒っています。大家族を切り盛りしてきた私にすれば、買っても百円のポーチュラカ一株でそこまで騒ぐのは大げさすぎます。それを言葉にしたものだから、自分の気持ちを解かってくれないと、話はこじれる一方なのでした。
苦労の少ない人は些細なトラブルや番狂わせにとても弱く、自分が特別に不幸だなどと真剣に訴えますが、苦労が絶えなかった人からみれば、そんなことは道端に転がる石ころのようなもので、避けるか無視して通りすぎるだけのことです。それも苦労のうち?と受け答えに困まることがよくあると、苦労人たちは言います。
藤さんも、必ず遭遇する何か大きな試練一つで、それより小さなことはどうでもよくなりますよ。
感動するにもキャリアが必要
また、教育者であられる立派なご両親の庇護のもとで成育できたおかげで、小さなことで喜ぶ間がない、それが当たり前の日常を過ごされて来ました。でも気づいておられないだけで、ささやかな幸せも随分、経験して来られたはずです。
教科書の中の小説、例えば「最後の一葉」や絵本の「葉っぱのフレディ」など、(力を入れずに)読んだ小さな物語で感動したとき等々。
私はある月の美しい夜に「月がとてもきれいから、外にでてみて」と友人から電話をもらいました。本当に青く冴え輝く月が美しく、「きれいやな~」と夜中に電話で話しながら、遠く離れた人としばし月を愛でました。
恋愛中の若い人たちならいざ知らず、おばさん二人の感動の共有でしたが、若ければ、月がこんなに美しいことに気づき、感動できたかどうか、、、。感動するにもキャリアが要ります。
美しい音楽、素晴らしい小説、旅、楽しい友との語らいと飲食、そしてこれからあなたを待ち受けるさまざまな人生の荒波。すべてがあなたの血となり肉となって、新たに喜びや幸せと感じるようになるモノヤコトが増えていくのです。若い今、神経質だからと心配する必要はありません。まだまだ、これからですよ!
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