次は利用しない派の理由を見てみる。
利用しない理由として、「信用できない」を挙げる声が最も多い。前述の利用する派の理由とは逆で、「サービス」ではなく、「企業姿勢(企業体質)」そのものを問題視している。
「信用できないと感じたため。問題発覚以降、アプリは起動していない」(秋田県立大学大学院・理系)
「倫理観が欠落した行動であり、今後も同じようなことが起こりうると判断したため」(東京工業大学大学院・理系)
「情報の扱いに関して管理が行き届いていないところに自分の情報を登録し、就活においてマイナスの影響を与えられたくないため」(慶應義塾大学・文系)
「その他の個人情報も企業側に提出している可能性もなきにしもあらず、と考えられるため」(京都大学・文系)
広告を出す企業にも変化?
リクナビにこだわらなくても、マイナビをはじめとする他のサービスで十分だとする就活生も少なくない。中には、今回の問題で、広告を掲載する企業側にも変化があることを指摘する就活生もいる。
「マイナビで十分だから」(金沢大学・理系)
「学生側だけでなく企業側もマイナビ等の他のサイトへの移行を開始している企業が散見されるため」(青山学院大学大学院・理系)
「ナビサイト全体に不信感を持ったので、やや使用を控えている」(大阪芸術大学・文系)
今回の問題の影響がリクナビだけにとどまらず、他のサービス全体が同じ目で見られてしまう懸念もある。これまで長らく就職ナビの2強を形成してきたリクナビとマイナビではあるが、今回の一件で就活生の利用度の点では2者の間に大きな差がつくことは間違いないだろう。
この差は一時的なもので、再び2強時代に戻ることができるかどうかは、今後のリクナビの信頼回復にかかっている。次に何かあった場合には、今度はリクナビだけにとどまらず、就職ナビ業界全体への不信感に広がりかねない。二度と学生を裏切るようなことがないことを祈るばかりである。
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