管理職も私たち流!ナナロク世代の流儀 元専業主婦、落ちこぼれ社員だからこそ
30代後半、働き女子はいかに生きるべきか?働く女性を応援する東洋経済オンラインと雑誌『AERA』(朝日新聞出版)は2月、共同でイベント「女子ナナロク世代の”新キャリア論”」を開催。管理職に差し掛かる世代でもある1976年生まれ前後、通称”ナナロク世代”の女性たちをお招きし、女子の働き方について考えました。
前回記事に続き、そこで行なわれたトークセッションの模様をお届けします。登場してくださったのは、20代でどん底を経験したものの、30代から大きく開花した3人。ローソンのSNS躍進の仕掛け人として有名になったローソンの白井明子さん、結婚情報誌『ゼクシィ』を不動の地位に押し上げたリクルートの伊藤綾さん、ミネラルウォーター『い・ろ・は・す』を大ヒットに導いた日本コカ・コーラの小林麻美さんです。
伊藤 綾(リクルートマーケティングパートナーズ『ゼクシィ』統括編集長)
小林麻美(日本コカ・コーラ マーケティング本部 ウォーターカテゴリー ウォーターグループ シニアマネジャー)
専業主婦から、リクルートへ
――伊藤さんと小林さんは結婚退職されたこと、それ以外にも共通項があって、再就職されたのが共にリクルートなんですよね。小林さんは日本コカ・コーラという飲料系メーカーから、全然、違う会社に移って、戸惑いはなかったのですか?
小林:私は半年間、外にまったく出ていなかったので、働くことを考えてみようかなあと思ったときに、ちょうどリクルートがたくさん募集をしていたのです。それで縁があって北海道のリクルートに再就職することができ、教育機関の広告の部門に配属になりました。
最初の会社員生活は、今、振り返っても何やっていたかわからない状態だったんですね。言われてやるということばかりだったので、リクルートに入って、仕事について新しい目で見られました。営業で教育関係者の方のところに行って話をすると、なんかすごくいろんな思いを語ってくれるんですよ。
――教育関係者の方が?
小林:自分はこういうことがしたいから、ここに学校を作って、こういうふうにしたいという話を、延々としてくださる学校関係の方たちがいっぱいいました。それで、ああ、何か仕事ってもしかしたら、ちょっと違うのかもと思えました。
――じゃあ、けっこう仕事先の人から感化されたという感じですか。
小林:そうですね。前の会社では本当にそんな話を聞きに行く毎日でした。
――そうしてリクルートで働く姿勢を学ばれて、それで日本コカ・コーラに再入社されるんですよね。
小林:そうですね、同じ会社に戻ってきました。