管理職も私たち流!ナナロク世代の流儀 元専業主婦、落ちこぼれ社員だからこそ
――仕事が回り出すきっかけは、なんだったのですか?
伊藤:自分の強みはいったい何なのかということを考えたことですね。追い詰められて考えたのですが、自分の強みはひとつあるとしたら、主婦として生活していたこと。それは生活者として、また自分の体験からも、カスタマーの気持ちをより感じられるということでした。
やっぱり、結婚式当日、ウエディングドレスを着て大勢の前に出て行くことって、とても大変なことなのです。背中の毛をどうするか、二の腕を1ミリでも細く見せるにはどうするかとか(笑)。みんなが持つさまざまな悩みをくみ取れる編集者になろうと決めてから、仕事が回り出したように思います。
――そうして、ついに編集長にまでなれたのですね。
伊藤:最終的にちょっと制度が変わって、延長で契約社員をトータルで3年半。その後、社員登用試験を受けて、編集長になったのはその2年後でした。
チームを元気にする、”モヤモヤ会議”
――皆さん、そうやって20代を乗り越えて、30代になって花開いたということですね。今度は、普段、苦労されてることをどう乗り越えているのか、引き続きお聞きします。白井さんはチームのリーダーとなって、どういうふうに後輩や部下の方をリードしたり導いていったりしているのですか。
白井:そうですね。やっぱり自分でやりたいこと、好きなことを仕事にしたほうがいいので、それが的確にできるように、面談も含めて話をするようにしています。あと、出勤日と休みの日は線引きしたほうがいいというのが個人的な意見ですね。
仕事でモヤモヤしていることがあると、土日に引っ張ることもあると思うのです。それを解消するために週末に「モヤモヤ会議」というのをチームでやっています。みんなで集まって、モヤモヤしていることないですかって聞くと「実は○○さんに○○って言われたんですけど」って。じゃあ私がとりあえずその部署に行って調整してくるから、それで今日限りで終わりにしようみたいな。
――週末にやって、そのモヤモヤをいったん解決すると。
白井:そうですね、モヤモヤせずに新しいことをどんどん企画しようというのを心掛けています。
――反応はどうですか。みんなけっこうそこで言います?
白井:モヤモヤしていることがいっぱい出てきますね(笑)。
――それは1対1で話すより、みんなでミーティングすることの効果や意味というのは大きいですか。
白井:こんなことで悩んでいるんだったら、こうしたらいいんじゃないですか?とか、私このファイルありますからお渡ししますよとか。そういうふうに共有ができます。
――悩みも共有して、解決法も共有するみたいな形なんですね。
白井:そうですね。