自律神経を乱す考え方のクセは引き算で整える あれもこれもやろうと「足し算」するのはNG?
他人に対して、こうしてほしい、ああしてほしい、こうすべき、ああすべきなど、期待をしすぎていませんか。もし、あなたが期待をしていた人が、期待を裏切ってしまったら、どのように感じますか。
なんでこうしてくれないのかとか、なんでこんなふうになるのだとか、ストレスを感じることになってしまいませんか。他人に期待をしすぎてしまうと、期待したとおりに物事が運ばなければ、ストレスになってしまうのです。
例えば、妻が夫にいくら注意をしても、洗濯物を脱ぎ散らかすということがあるとします。これは、「洗濯物をかごに入れてもらいたい」と期待しているにもかかわらず、期待を裏切られている行為です。毎日同じことをされていると、手間が増え、大変なストレスを感じることになります。
では、このようなときには、どのような考え方をすればよいのでしょうか。「洗濯物はかごに入れてほしい」と期待しすぎて起きるので、そもそも洗濯かごに洗濯物を入れてほしいという期待をしなければいいのです。「どうせできない人だから、注意しても仕方がない」「言っても無駄だから、言わずに私がやろう」と思うと、少しはストレスを減らせませんか。
「部下が全然言うことを聞かない」も同じ
仕事でも、同じことがいえます。部下が全然言うことを聞かない、上司が全然責任を取ってくれないなどの不満がたまることがあると思います。これも、期待をしすぎているからストレスになるのです。
「この上司は責任を取らない人だから、自分で責任を持ち、しっかりした仕事をするチャンスだ」とか「そもそも言うことを聞く必要はない」と考えるだけでも、期待しすぎなくて済みます。「いつかこの上司よりも出世しよう」と思えれば、自分のためにもなります。
子どもに対する期待もそうです。子どもは、自分の思いどおりには育ちません。勉強のできる子になってほしいと思っても、スポーツのできる子になるかもしれません。それぞれ得意不得意があるので、無理やり習い事などを押しつけても、できるようになるとは限りません。
いずれのパターンも過度な期待をすることによるストレスのため、他人への期待を「引き算」することで、ストレスを減らすことができるのです。
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