介護が少ない街、和光市の秘密 和光市のお年寄りは、カジノがお好き?

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お年寄りには住み慣れた自宅で過ごしてもらいながら、介護サービスを受けることができる施設に通っていただいています。この「在宅型」の介護を重視していることも、和光市の特徴です。

さらに、お年寄りにはなるべく家から外出してもらい、地域の仲間と交流していただこうと、日常生活圏で歩いていける範囲の中で、小規模な施設をたくさん作っています。

和光市の松本市長

お年寄りはそうした施設で、ボールを使ったトレーニングをしたり、体操をしたり、小物を作ったり、地元の野菜を使った料理教室を楽しんだりと、いろいろと身体を動かすことができます。

介護状態になる原因としては、「衰弱」や「関節疾患」「骨折・転倒」などがあるのですが、身体を動かさないことが長く続いた場合、そのような状態になることが多いので、それを防ぐ狙いです。

たとえば、折り畳み式の簡易なトレーニングマシーンを使いながら、10人ぐらいのお年寄りが集まって、ワイワイとにぎやかに運動していますよ。もちろん、インストラクターがそばに寄り添っています。

このように、コミュニケーションを重視して、楽しんで活動していただこうと力を入れています。

――身体を動かすのが大事と認識していても、若い人でも億劫でできないものです。お年寄りは抵抗なく、そのような施設に通われるのですか?

こういった体操やトレーニングは、女性については比較的抵抗なく受け入れられるのですが、男性を引っ張り込むのは難しい。

そこで、「アミューズメント・カジノ」と称した事業を取り入れました。これはルーレットやトランプを楽しめる、娯楽性のある定期的なイベントです。本物のカジノの機材を使って、現場のスタッフもカジノディーラーの格好をしてゲームをします。

パチンコもありますよ。本物の機械です。それを楽しみに来てもらうことで、施設に足を運んでもらう、という狙いですね。

学校の空き教室を利用して、「喫茶サロン」と名づけたくつろぎの場も定期的に提供しています。まさに、引きこもり防止に役立っています。

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