インターンなどを通じてという正論はあるものの、そうは言っても学生という立場である以上、リアルに仕事というものを感じることのできる手段は限られているでしょうし、何よりも過去に戻ることができない以上は現状を受け入れたうえでこの先「どうするか?」を考えるべきです。
そう考えますと、2社のうちどっちかに勤務してみて、その中での成長を通じてご自身の視野や考えを磨いていくというのがベストの選択肢でしょう。
リアルに仕事をやってみることで、自分にとっての向き不向きや、仕事に求めるものがわかってくるというものです。
要は何かしらの仕事をやってみることで、自分なりの仕事に対する価値観や判断基準が磨かれていくこともある、ということですね。
「とりあえあずやってみて」というと、「軽い気持ちで」と聞こえるかもしれませんが、まったくの正反対で、選んだ仕事には真摯に取り組むべきです。
同期の学生さんの中には、在学中にきちんと将来の計画を立て、その計画をすでに着々と実行している方も多くいらっしゃると思います。
そういった方たちに比べると現時点においてH.O.さんはスタートの段階で遅れてしまっている感が否めませんから、「ここから何をするか」が余計に大事になってくるわけです。
大切なのは、最後に「どこまで行けたか」
キャリアとは長きにわたる長距離走ですから、スタート時点で「どこに立っているか」は決して問題ではありません。最後に「どこまで行けたか」が重要なのです。
したがって、スタート地点で出遅れてしまったからには、その分仕事を開始してからは誰よりも真摯に仕事に取り組み、誰よりも真剣に仕事について悩み、その葛藤と苦悩の中で自分なりの道を見つけて行くことが重要なのです。
私自身も、拙著『非学歴エリート』で紹介したとおり、学歴を含め、卒業時点、すなわちスタート時点では非常に出遅れていたという認識があったがゆえに、誰よりも多くの時間と労力を仕事に費やし、今に至る人間です。
大切なことは、自分が出遅れてしまったということをキチンと認識したうえで、自分の状況にあった対処法を取ることです。
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