ファッションショーが”超高コスト”な理由

モデル代、舞台演出、IT・・・

 おしゃれなモデルに派手なセレブ、ファッションピープルであふれるにぎやかなパーティ……。映画や雑誌で見るファッション業界の華やかなイメージは、人々を魅了してやまない。一方で、そのきらびやかなイメージの裏には、業界の戦略やしたたかな仕掛けが存在する。メディアからはなかなか伝わることのない、ファッション業界の舞台裏とリアルな現実を、ファッション・ジャーナリストが解説します!
著者撮影:デザイナー交代により話題となった新生サン・ローラン。写真は、ショー会場となった観光でも有名なグラン・パレ

さて、2回にわたってお届けしているファッションショーシリーズ。前回は“ファッションショーの服がなぜ奇抜なのか”、“どうやったらファッションショーを見られるのか”などの疑問にお答えしました。今回は、「キレイな話題もええけど、もうちょっと生々しい話も聞かせてや~」、というブラックな好奇心をお持ちの読者のご希望にお応えし、“やっぱり気になるおカネのこと”をお話したいと思います。

ファッションウイーク、どこが違う?

「ロンドン、パリ、ミラノ……、それぞれのファッションウイークってやっぱり違うの?」と聞かれることがあります。

街の雰囲気や会場も異なり、参加ブランドも違うので、各都市それぞれの違いや良さがあります。その中で、毎回感じるのが、パリコレは本当にすごいな、ということです。それは、歴史の古さとか、名だたるブランドが集結していることとか、注目度や人気の高さなど、理由はいくつでもあります。ですが、ご多忙な読者のみなさんには、そんなのに付き合っている時間はない!と言われそうですので、一言で言いましょう。それは、おカネのかけ方が違うのです。おカネをかけた明らかな結果として、非常にクオリティの高いショーが行われているのです。

ファッションショーというと、単にモデルが服を着て歩いているだけ、と理解されている方もいるかもしれませんが、実はそれだけではないのです。では、“ショーのクオリティ”は、一体どういうことでしょうか。

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