つい1週間ほど前、来年(AW14-15)のコレクションを発表するパリコレが終了しました。今回のパリコレで何よりも話題になったのは、ルイ・ヴィトンです。なぜなら、ルイ・ヴィトンがプレタポルテ(高級既製服)のコレクションを始めた1998年以来、ずっとデザイナーを務めていたアメリカ人デザイナーのマーク・ジェイコブス氏が、昨年、辞任したからです。
彼は、日本人アーティストの村上隆氏や草間彌生女史とのコラボレーションをはじめ、話題性に富む仕掛けと、さまざまなヒットでブランドの発展にとても貢献しました。その彼の後を継ぐ新しいデザイナー、ニコラ・ゲスキエール氏(元バレンシアガ)によるファーストコレクションということで、大きな注目を集めたのです。
わかりやすくスポーツに例えてみると、サッカーであれば本田圭佑選手がACミランに、野球であれば田中将大選手がニューヨーク・ヤンキースに移籍後、初めての試合に出るときのような関心の高さです。そんなルイ・ヴィトンの新しいスタートは、世間の大きな期待を上回るほどではありませんでしたが、順調な滑りだしと言えるでしょう。
前回、前々回と2回にわたり、ファッションショーについて紹介させていただいたながれで、少し時事ネタをからめてみました。このコラムではつっこんだ業界話などはさけ、業界以外の読者の方でもサラッと読んでいただけるような気軽な連載を心掛けているのですが、これからもチャンスがあれば、世間話程度にタイムリーな話題も盛り込んでお伝えできればと思います(こういう話題ももっと入れて欲しいなどのリクエストはこちらまで)。
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