子どもの「読解力」を一気に上げる親の声かけ 目の前の文章を理解して解かせるには

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このような構造を理解せずに、やみくもに文章を読んで、やみくもに問いに答えるから間違えてしまうのです。それでも時々は正解しますが、時々当たる程度の確率でしかありません。気持ちの読みとり方を知り、しっかり得点につなげていきましょう。

お母さんが泣いているときの気持ちは?

お子さんが「気持ちの読みとり」をどのくらい理解できているか、ご家庭で簡単に確かめる方法があります。こんな具体例をあげて、聞いてみてください。

「台所の隅でお母さんが泣いていました。そのときのお母さんの気持ちは?」

お母さんが台所の隅で泣いているのは、表情、様子なので「反応」。そのときのお母さんはどんな「気持ち」か。ほとんどの子は、「悲しい気持ち」と答えます。理由は、「泣いているから悲しい」と。

でも、本当にそうでしょうか?

例えば、「子どもが中学受験に合格した」という出来事があって泣いていたとしたら、それは「うれしい」気持ちからくるうれし泣きですよね。では、もしお父さんとけんかをして泣いているのだとしたら、それは「悲しい」気持ちですよね。

「出来事によって、気持ちは変わるんだよ」

(出典:金子香代子『最速の国語読解力』より)

「出来事と気持ちのつながりを発見して、気持ちは読みとるんだよ」とお子さんに意識させましょう。反射的に「悲しい」と答えるかもしれませんが、1回転ばせたうえで、「じゃあさ、出来事がこうだったら?」というやり取りをご家庭でしてみてください。

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