堀江貴文「日本人はカネに目がくらみすぎだ」 二束三文で“人生"を売り渡さない考え方

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世界的に見ても、日本人はお金に目がない。

家計資産に占める「現金・預金」の比率で見ると、アメリカは13.1%、ユーロ圏で33.0%なのに対し、日本は先進国の中でも断トツの1位(52.5%)だ (日本銀行「資金循環の日米欧比較」2018年より)。

また、日本でいつまでも電子マネーが普及しないのには本当にウンザリさせられるが、邪魔をしているのは、技術的な問題以前に、こういう「拝金主義」だろう。

国家レベルで「お金」に縛られて、会社も内部留保を貯め込み、個人も貯金ばかり……。その裏では、そろいもそろって1億人が、二束三文で「時間」を売り払っている。

だから社会全体に時間がない、忙しい――これが日本の現実だ。

本当に、どれだけみんなお金が好きなのだろうとあきれてしまう。

いまだに僕のことを「カネの亡者」みたいに言う人がいるが、いったいどの口がほざいているのだと言いたい。僕はこれまで自分から貯金すらしたことがないというのに……。

大切なのは日々の「信用」

『時間革命 1秒もムダに生きるな』(朝日新聞出版)
(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

お金は価値交換のための単なるツールだ。なぜこんなツールが必要かと言えば、取引には「信用」が必要だからである。

交換の相手が信用に足る人物かを、いちいちコミュニケーションを取って確かめていては効率がよくない。その仲立ちをしてくれるのがお金だ。お金とは、「信用」というあやふやな存在を、わかりやすく可視化するための道具にすぎない

大切なのは信用だ。会社で1カ月、しゃくし定規に仕事して得られる信用など、たかが知れているから、それによって得られる月給も大した金額にはならない。

締め切りや待ち合わせの時間に遅れないという信用、誠実な振る舞い、他人の時間をムダにしないという信用、周囲を待たせることなく即断即決し、素早く結果を出してくれるという信用……。

貯めるべきはお金ではない。あなたがきちんと信用を積み重ねていけば、わざわざ時間を切り売りしなくても、お金は勝手に集まってくる

堀江 貴文 実業家

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ほりえ たかふみ / Takafumi Horie

1972年、福岡県生まれ。実業家。SNS media&consulting 株式会社 ファウンダー。現在はロケット開発や、アプリのプロデュース、また予防医療普及協会として予防医療を啓蒙する等、様々な分野で活動している。会員制オンラインサロン「堀江貴文イノベーション大学校(HIU)」のメンバーは2000人を超える。『本音で生きる』(SB新書)、『多動力』(幻冬舎)等、著書多数。

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