世界最古の電子楽器が何なのか知っていますか 古今東西、「楽器」にまつわる蘊蓄100章

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81. 豆腐屋が鳴らすラッパは東京・足立区の宮本喇叭製作所の「宮本ラッパ」の音。現在は生産されていない

82. 「NHKのど自慢」でおなじみの鐘の名称は「チューブラーベル」。西洋教会の鐘の音を再現した楽器

83. 音楽用のノコギリは「ミュージック・ソー」とも呼ばれる立派な楽器。弓で演奏するのが一般的

84. 関西でミュージック・ソーは横山ホットブラザーズの漫才のフレーズ「おまえはアホか」の伴奏でおなじみ

85. アメリカ生まれのブームワッカーはプラスチック製の筒状の打楽器で、長さにより調律され音階ごとに色分けされる。日本ではドレミパイプと呼ばれる

楽器の名称を和名にすると?

86. オカリナはイタリア語で「小さなガチョウ」の意味

87. カスタネットはスペイン語の栗(カスターニャ)が語源

88. ウクレレはハワイ語で「跳びはねるノミ」の意味

89. 楽器の琵琶と果物の枇杷、語源になったのは楽器のほうのビワ。もとは楽器のビワの漢字表記は枇杷だった

90. 和名でギターは六弦琴、ピアノは洋琴、オルガンは風琴、ハープは竪琴、バイオリンは提琴

91. オーボエは欧巴、クラリネットは黒管、ホルンは角笛、ティンパニは定音鼓、タンバリンは鈴鼓と書く

92. 日本に初めてピアノを持ち込んだのはドイツ人医師シーボルト。1823年に日本に渡ってきたピアノは山口県の熊谷美術館に保存されている

93. 世界最高値がついた楽器はストラディバリウスの1707年のバイオリン「ハンメル」。約3億9000万円で落札

94. 世界最大の楽器はアメリカのアトランティックシティのボードウォークホールに作られたパイプオルガン。パイプ数は公称3万3114本

95. このパイプオルガンの建造には現在の価値にして約17億円を要したといわれ、製作費として世界一高額

96. パイプオルガンの起源は紀元前のギリシャ時代に北アフリカで発明された水圧オルガン「ヒュドラウリス」

97. 世界最小の楽器はコーネル大学で開発された「ナノハープ」。周波数380MHzくらいで振動するため、その音は人間の耳には聞こえない

98. 世界で最も売れている楽器はハーモニカ

99. 日本の楽器人口は約1240万人で10.9%。およそ10人に1人がなんらかの楽器演奏を趣味にしている

100. 国内で1年間に販売されるギターは約30万本。2分に1本のギターが売れている計算になる

(文:森谷 美香/モノ・マガジン2019年11月16日号より転載)

参考文献・HP/『世界の楽器詳解図鑑』(シンコーミュージック・エンタテイメント)、『カラー図解 楽器のしくみ』(日本実業出版社)、『音楽のトリヴィア』(ストレンジ・デイズ)、〈ヤマハ〉ホームページほか関連サイト
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