世界最古の電子楽器が何なのか知っていますか 古今東西、「楽器」にまつわる蘊蓄100章

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21. 世界最古の現存する楽器は約4万2000年前の旧石器時代の笛。ドイツのシュヴァーベンジュラ山脈で発見された、マンモスの角とコブハクチョウの骨で作られたもの

22. 日本では約3000年前の和琴が青森県是川中居遺跡から発掘。世界最古の弦楽器ともいわれる

23. 弦を弾く「撥弦楽器」の起源は古く、ハープ状の楽器は紀元前3000年頃の古代メソポタミアに記録が残る

美しい音色を奏でるハープ(写真:recep-bg/iStock)

24. ハープの起源は狩人の弓と考えられている

25. 古代ギリシャ神話には伝令の神ヘルメスが亀の甲羅に弦を張って奏でた竪琴のような楽器「リラ」が登場する

26. ギターの先祖は中世にアラビアのウードがヨーロッパに伝わったリュートとされる

27. リュートはバロック絵画に最も多く登場する楽器

28. 奈良時代に中国から伝来した琵琶も、ウードをルーツとする撥弦楽器と考えられる

29. 現存する最古の琵琶は正倉院に保存されている

30. 古代ギリシャ・ローマでシンバルが酒と宴の神ディオニュソスと大地の女神キュベレを讃える儀式で使われた

「チャルメラ」は16世紀に日本に渡ってきた

31. フルートのルーツは葦の笛

32. 古代ギリシャには「アウロス」と呼ばれるダブルリード楽器があり、オーボエのルーツとされている

33. 古代ペルシャの楽器「ソルナ」を起源とするダブルリードの管楽器「ズルナ」がオーボエの前身とする説もある

34. ズルナは13世紀の十字軍時代に中近東からヨーロッパに伝わり「ショーム」と呼ばれオーボエやファゴットへと進化したという

35. ズルナは「チャラメラ」の名でポルトガルに伝わり、これが16世紀末に日本に渡って「チャルメラ」となった

36. 18世紀にドイツ人が「シャリュモー」という楽器を改良してクラリネットとなった。シャリュモーはチャラメラのフランス語読みである

37. バイオリンやチェロの弓に張られているのは馬の尾の毛。1本の弓に約150本の毛が使われる

38. 南イタリアではバグパイプの一種として、羊の皮を1匹分丸ごと風袋に使うザンポーニャという楽器がある

39. ラテン音楽で用いられるキハーダという楽器はロバや馬の下あごの骨と歯でできている。北島三郎の『与作』にはキハーダが使われている

40. ディジュリドゥはオーストラリアの先住民アボリジニが使用していた管楽器。シロアリに食べられて空洞になったユーカリの木を使う

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