41. 人骨で作られた楽器もある。チベットの「カンリン」は風葬で弔われた死者の大腿骨から作られる笛
42. インドやチベットでは、人間の頭蓋骨を2つあわせたダマルという太鼓がラマ教の儀式で用いられる
43. ダマルは日本の民芸玩具「でんでん太鼓」の起源と考えられている
44. 北インド発祥の弦楽器シタールはミンドという奏法で音程を変化させ、金属製の爪で弦を弾いて演奏する
45. 20世紀半ばに登場したシタール奏者ラヴィ・シャンカールはロックやポップスに影響を与え、ビートルズの『ノルウェーの森』でシタールが使用されている
46. アメリカの人気歌手ノラ・ジョーンズとシタール奏者アヌーシュカ・シャンカールはシタール奏者の大御所ラヴィ・シャンカールの娘で異母姉妹の関係
オルゴールのルーツはアフリカの楽器ともいわれる
47. ツィターは主にドイツ、オーストリア、スイスで使用される弦楽器で、その名はギリシャ語のキターラ(ギターの語源)に由来
48. ツィターは映画『第三の男』でアントン・カラスが演奏したメインテーマの楽器として知られる
49. カウベルには家畜用と楽器用があるが、マーラーの交響曲第6番や第7番で使用されるのは家畜用のカウベル
50. アフリカのカリンバは細い金属板を指で弾いて演奏する楽器でオルゴールのルーツともいわれている
51. ペルー発祥のカホンは木の箱にまたがって打面を叩く打楽器。近年はストリートミュージシャンが愛用し人気
52. ガムランはインドネシアの伝統芸能カラウィタンに使われる楽器の総称
53. インドの古典楽器ジャラタランガムは「水を連ねたもの」の意。水を入れた磁器の器を竹の棒で叩いて演奏する
54. ほら貝は日本で平安時代から吹物として使われ、東南アジアやオセアニアでも広く楽器として用いられてきた
55. 戦いや儀式の合図として、ヨーロッパではトランペットが、戦国時代の日本ではほら貝が使われた
56. トリニダード・トバゴでドラム缶の底の部分から生み出されたスティールパンは「20世紀最後にして最大のアコースティック楽器発明」といわれる
57. アルゼンチン・タンゴに欠かせないバンドネオンは、もとはドイツ生まれの楽器
58. バンドネオンはボタン型の鍵盤の配列が不規則で、習得が難しいことから「悪魔が発明した楽器」と呼ばれる
59. 鍵盤ハーモニカはアコーディオンなどと同じフリーリード楽器。「ピアニカ」などの呼称はメーカーの商標名
60. 水を入れたグラスの縁を指で触れ音色を奏でるグラスハープ。その起源は古く、ガリレオ・ガリレイも著作『新科学対話』でグラスハープの仕組みについて考察している
無料会員登録はこちら
ログインはこちら