パッとしない資料を作ってしまう人々の共通点 「頭の中をそのまま資料化」もやりがち

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最近はデザインツールも大きく進化し、誰もがデザインする時代になりました。デザインとは、「プロジェクト成功のカギを握る、創造のための知識・教養」だと私は考えています。

ノンデザイナーこそ「デザイン力」が必要な時代

デザインを正しくすてきなものに変えるだけで、商品が爆発的に売れるようになったり、会社の雰囲気ががらっと明るくいい雰囲気に変わったり、採用における応募数が劇的に増えたり……と、いいことずくめなのです。

『簡単だけど、すごく良くなる77のルール デザイン力の基本』(日本実業出版社)。書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします

今回紹介した資料作成術のように、いわゆるデザイナーという職種の人でなくても、自ら課題を発見し、解決策を導き出すためにデザインを活用することができます。

そして、ビジネスパーソン向けのデザイン研修の現場などでも痛感するのは、デザインを「きれい」か「汚い」だけで考え続けている人は、いつまでたっても結果につながらないということです。

一方で、「早く(伝えるために)」あるいは、「強く(働きかけるために)」リ・デザインできた人は、見やすくわかりやすく、人が動くデザインになっており、さらに見た目もシンプルになっていて、資料そのものの価値が高まります。

優れたデザインは、受け取る側によい印象を与え、コミュニケーションをスムーズにすることで、課題解決にもつながります。ぜひ「デザイン力」を身につけ、多くの成果を手に入れてください。

ウジ トモコ 戦略デザインコンサルタント、アートディレクター

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Tomoko Uji

多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業後、広告代理店および制作会社にて三菱電機、日清食品、服部セイコーなど大手企業のクリエイティブを担当。1994年ウジパブリシティー設立。デザインを経営戦略としてとらえ、採用、販促、ブランディングなどで飛躍的な効果を上げる「視覚マーケティング」の提唱者でもある。ノンデザイナー向けデザインセミナーも多数開催。「かごしまデザインアワード」審査員。「やまぐちハイスクールブランドプロジェクト」チーフディレクター。現在、島おこし(地方創生)プロジェクト参画を機に、壱岐島と東京の二拠点で活躍。著書に『デザイン力の基本』(日本実業出版社)など多数。

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