英語の「外部試験導入」は、改善か?改悪か? 大学入試英語は本当に変わるのか?

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 TLUが大学入試に適した試験は?

さて、3番目はTLU(Target Language Use)です。良質な英語の試験は、まずその試験で試そうとしている使用言語領域を明確化し、アイテムの作成・選択が行われます。

たとえば、大学で講義を理解する力を試すTOEFLのような試験は、TLUは「大学生が講義や学生生活で使う英語」です。また、TOEIC試験は「ビジネスパーソンが職場や生活で使用する英語」が対象とされています。TLUが異なると、求められる予備知識や語彙も変わってきます。試験のウォッシュバック効果や測定精度を考えるならば、受験の選抜目的とTLUを合致させる必要があります。

大学入試の選抜試験の代替候補としては、試験の性質から、TOEFL、IELTS、TEAP、GTECなど、TLUがアカデミックな英語とされているものが最もふさわしいといえます。次いで英検のような一般的言語使用領域をTLUとするものがふさわしいでしょう。職場での英語をTLUとするTOEICは、大学入試には向いていないということになります。もちろん、ビジネスパーソンの英語能力判定には、TOEICが向いているということになります。

さて、次に試験の実施形態です。試験の実施形態を分類すると、iBT、CBT、PBT、面接試験となります。

まず、iBTですが、これはインターネットとパソコンを使った試験です。時間に縛られず、個別に実施できるというメリットがあります。入力はマイクとキーボードで行います。通常、パーティションで仕切られただけのブースで実施されます。隣に声が筒抜けであることには批判もあります。

CBTは表面的にはiBTと変わりませんが、こちらはスタンドアロンのパソコンを用い、ネット環境がなくても実施できるものです。

PBTはおなじみの紙とマークシートを使ったものです。ライティングの場合は手書きとなります。センター試験やTOEICのように、一度に大量の人が受験することが可能です。面接試験は個別の部屋で面接官と対面方式で行うスピーキングテストの形態です。

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