1日5時間勤務、全日空ママのキャリア観

45人の部下を持つ管理職から、超時短へ

 

2012年4月、ANAのグランドスタッフ田澤里絵さんは、2年ぶりの職場復帰に不安を隠せなかった。

キャリアは10年もあったが、羽田空港の国際線の拡充に伴い、慣れ親しんだターミナルは大きくなり、使用するシステムは刷新され、共に働くメンバーの顔ぶれも違っていた。

環境の激変ぶりに加え、2年の空白を埋められるだけの仕事ができるかどうか。そして何といっても、2年間、朝から晩まで一緒にいた子どもが無事に保育園になじめるか、子育てとの両立はできるか、心配で仕方がなかったと言う。

「育休を最大限に延長したのは、地元練馬の保育園に入れなかったことに加え、子どもが生まれたとき、病気で生後まもなく入院したこともあり、なるべく長いこと子どもの傍らにいてあげたかったのです」

お子さんはこの頃にはすっかり元気になっていたが、田澤さんが抱いた不安は察するに余りある。

 「人と空港が好き」な田澤さんにとって、航空会社のグランドスタッフになることは学生時代からの念願だった。お客様にはもちろん、同僚にも自然と優しく接することができる田澤さんにとっての天職なのだろう。

働きに働き、45人を束ねる管理職に

20代の早いうちに多頻度旅客、つまりANAのリピーターの顧客に対応をするコンシュルジュに任命された。その後は、グランドスタッフが常駐するカウンターの責任者となり、旅客部業務責任者資格、国際線発券業務資格、後輩を指導するインストラクター資格など社内資格を次々に取得。業務範囲や責任範囲を広げていった。会社も「今度はこんな資格に挑戦してみない?」と、さまざまなチャンスを与えてくれた。

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