ここぞの場面で「緊張する人、しない人」の大差 心拍数上昇、激しい動悸、声が震える人の対処
緊張しやすい自分をなんとかして変えたい
人生では公私にかかわらず、緊張を余儀なくされる場面が数多くありますよね。「緊張しないぞ!」と意気込んでも、「私は緊張していない!」と暗示をかけても、必死に深呼吸を繰り返しても、まったく効果がなく、それどころかますます緊張のドツボへ。その結果、本番や人間関係で大失敗――。もしかしたら、そんな経験をお持ちかもしれません。
私自身も、もともと緊張しやすい性格でした。俳優を志していた私は、出演した舞台やオーディションで何度となく失敗してきました。役柄になり切れなかったり、大事な場面でセリフが飛んでしまったり……。正直言って思い出したくないシーンがたくさんあります。そんな私だからこそ、緊張することに悩んでいる人の気持ちがよくわかります。緊張しやすい人のつらさは、そうではない人にはなかなか伝わらないものですから。
緊張しやすい人を指して、「他人の目線や評価を気にしすぎ」だとか、「自分のことしか考えていない」だとか、「準備が足りないから緊張する」だとか、あたかもモノの考え方や、事前の準備次第で緊張はとれるものだと主張する人がいます。あるいは、「緊張を生かしてハイパフォーマンスを発揮しよう」だとか、したり顔でいう人も増えています。そこで私は声を大にして言いたい。
「そんな余裕ないっつーの! モノの考え方で緊張がとれる? 準備を徹底すれば緊張しない? 腹式呼吸をすれば落ち着く? そんなことで解決するなら、だれも苦労しません! しかも何? 緊張を生かせ、とか、緊張を活用しろ、とか。緊張に悩んでいる人はそういうことじゃなくて、人前で話すときの、この苦痛や不安を、どうにか解消したいだけ!」
ちょっとテンションが上がってしまいましたが、あなたと同じく緊張しやすい私は、あなたの気持ちが痛いほどわかります。きっとこれまで、自分の性格や考え方に問題があるんだと、1人思い悩んでいたのではないでしょうか。
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