日本人の生活に忍び寄る「感染症」の怖いリスク

感染症のリスクが高まる人の集まるイベント

日本ではあまり知られていない感染症ですが、十分に注意していかねばなりません(写真:EKAKI/PIXTA)

8月も残すところあと数日になりましたが、まだ暑い日が続いています。総務省消防庁の発表によると、8月18日までの熱中症による搬送者は5万2000人弱と、7月がとくに暑かった去年と比べると少ないものの、この20年で昨年に続いて2番目に多くなっています。

ところで、暑さによる健康への影響について考える場合、熱中症以外に気になるのが、気候変動に伴う感染症の増加ではないでしょうか。今年、海外では、コンゴ民主共和国におけるエボラ出血熱、フィリピンにおけるデング熱の流行などが確認されています。

国内でも、マダニによる重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の感染が毎年確認されていますし、最近もコンゴ滞在歴のある人がエボラ出血熱の感染疑いで検査をしたことが大きなニュースとなりました。

流行するまで話題にならない

これまで日本で話題になることが少なかった感染症リスクが、気候の変動に伴い、ジワジワと押し寄せてきているような気がします。ところが、こういった気候変動に伴って発生する国内での感染については、珍しい感染症であるか、流行するまで話題になることが少ないように思います。しかし、実際は、海外で発症する輸入例を含めると、毎年さまざまな感染症の発症が確認されています。

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環境省による「日本の気候変動とその影響」では、気候変動が人の健康に及ぼす影響を、大きく2つに分類しています。

1つは、熱中症のように暑熱そのものによる直接的な影響です。熱中症のほか、呼吸器系疾患、循環器系疾患で死亡リスクが高くなることが知られています。

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