子どもを「花粉症にさせない」ためにできること シカゴ大教授が説く「最強の免疫力」の育て方
干し草に寝転び、動物と触れ合おう
これまでの研究で、清潔すぎる環境はかえって子どもによくないことがわかっている。一方、細菌と触れ合うことで子どもの免疫力は高まり、病気になりにくくなる。それでは、子どもを適度に細菌に触れさせるにはどうすればいいのだろう。
信頼できる最新の研究結果によると、「子どもを牧場に連れていくべき」と言える。できるだけ早期に、しかもできるだけ頻繁に連れていってあげよう。牧場では、好きなだけ動物をなで、動物が嫌がらないようなら頬をすり寄せてもよい。
土、泥、粗土、ほこり、そこにあるもの何でも楽しませてあげる。干し草の中に寝転がってもいい。動物に手ずから餌をあげるのは楽しい。1つだけ注意すべきなのは、床の上に落ちている動物のフンを食べさせないこと。動物、とくにブタ、爬虫類、両生類は、病気の原因となる寄生虫や細菌を持っている(フンだけでなく皮膚にも持つ)。
私たちの祖先は特定の動物を家畜にした。イヌは狩猟と見張り番に、ウシは乳と肉に、ブタ、ニワトリ、ヤギ、ウマ、ネコはいろいろな目的で家畜にされた。家畜となって牧場、畜舎、家に入った動物が畜産農家の人々の免疫機能を形成した。やがて、これらの動物は遠い親戚のあなたとあなたのお子さんの免疫機能も形成した。私たちは、こうして家畜を育てた人々の子孫なのだ。