「宝くじで稼ぐ」のがパチンコよりも困難な理由 競馬やオートレースの「還元率」を一挙掲載

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全体の収支がつねにマイナスということになると、賭け事で利益を得るためには、残りの利益を他の参加者と奪い合い、そこで勝たなければいけません。

丁半バクチのような賭け事では、イカサマがない限り、勝率はほぼ2分の1となりますので、継続して他人を出し抜くことは極めて難しくなります。したがって、丁半バクチで勝ち続けることは理論的に不可能と考えてよいでしょう。

「宝くじ」で勝つのは超困難

一方、競馬の場合には、勝つ馬を予想する能力が高ければ、他人を出し抜ける可能性がありますから、確率に依存しないように思えます。しかしながら競馬の場合にはオッズというものがあり、強い馬の配当は低く、弱い馬の配当は高くなりますから、誰もが勝てると予測できるような馬を選択すると収支が悪くなり、収支を改善しようと弱い馬に賭けると、今度は負ける確率が上がってしまいます。

一連の状況を総合すると、競馬の場合にも、結果は確率的なものとなり、継続的に利益を上げることはやはり困難という結論にならざるをえません。

整理すると、ギャンブルというのは、胴元の利益を差し引いた収益を勝負で奪い合うゲームであり、これに加えて、勝負が偶然性によって決まる傾向が強いもの、と定義することができるでしょう。胴元がどの程度の利益を差し引くのかによって全体的な収支が決まりますから、この割合が何%なのかで有利不利が決まります。

先ほど例に挙げた競馬は約25%ですが、パチンコはもう少し低く15%程度となっています。宝くじも一種の賭け事ですが、日本の宝くじの中には50%を主催者が取ってしまうものもあります。日本の宝くじは諸外国と比較しても主催者の利益が高すぎて、なぜこのようなゲームが社会に受け入れられているのか、外国人が不思議がるくらいのレベルです。

ギャンブルの場合、不労所得かどうかという以前の問題として、そもそも継続的に利益を上げることがほぼ不可能というゲームです。お金を稼ぐという目的でギャンブルをする合理的な理由はゼロといってよいでしょう。厳しいようですが、ギャンブルの不労所得レベルもゼロということになります。

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