YouTuber&ブロガーの決して楽じゃない懐事情 HIKAKINはどれくらい儲かっているのか

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ブロガーやYouTuber等、ネットで収益を得ている人の懐事情はどのようなものなのだろうか?(写真:jessie/PIXTA)
ソフトバンクやユニ・チャームなど、日本企業の間でも「副業解禁」が進んでいる。サラリーマンが挑戦できる副業にはどんなものがあるのか? 「副業事情の今」について、経済評論家の加谷珪一氏が解説する。第1回のテーマは「ネット副業」について。『“投資"に踏み出せない人のための「不労所得」入門』から抜粋して紹介します。

ブロガーやアフィリエイターは、どのくらいの収益を稼ぎ出すことができるのでしょうか。

基本的にはサイトを訪問する利用者が多ければ多いほど、広告が閲覧される可能性が高いため、稼ぎを増やすためにはPV数を増やすことが重要となります。しかし、同じネット広告といっても、コンテンツマッチ広告(サイト上のコンテンツの内容を解析して、その内容に関連した広告)とアフィリエイト広告(ユーザーの商品購入や会員登録などに結びついた際に、成果報酬を得られる広告)とでは、その性質が違いますから、必要となるPV数も大きく異なります。

コンテンツマッチ広告を使った一般的なブログの場合、1PV当たり0.2~0.5円程度の収入があります。したがって1カ月当たり10万PVあれば、2万~5万円が稼げる計算になります。

この数字はあくまで目安ですから、状況によって大きく変わると思ってください。PVの数字が上がってくると、単価の高い広告が入りやすくなり、1PV当たり1円程度の収益になることもあるので、必ずしもPVと収入は正比例しません。PV数が増えれば増えるほど、広告収入の増加が加速してくるとイメージするとよいでしょう。

ブログで稼ぐにはどうすればいい?

では、先ほど例として取り上げた10万PVのブログを実現するのは、どのくらい大変なのでしょうか。世の中には無数のブログが存在していますが、1カ月当たり1万PVを実現しているブログは、全体の5%程度と言われています。そこからさらにケタが1つ上がるということになると、1%を切るのではないかと思われます。

10万PVでPV当たりの単価が0.5円ということになると、1カ月当たりの収益は5万円ですから、年間60万円ということになります。上位1%という狭き門を突破しても年収60万円という数字を見て、バカバカしいと考える人も多いかもしれません。実際、ブログをやっている人のほとんどが1円も稼ぎ出せていません。

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