住人たちが幸せな理由
ダラビに入ったときから感じていたことだけど、街の衛生面は最悪だ。
伝染病など流行ったりしないのだろうか。聞くところによると、
モンスーンの時期は、デング熱やマラリアなどが流行するそうだ。
しかし、住人たちはダラビ内にある政府の病院にて無料で医療を
受けられる。ちなみに公立学校もあり、教育を受けることもできる。
スラムは政府の土地なので、一応の福祉も整っているというわけだ。
地面には直径2センチほどの黒い管が何本も走っていて、各家庭に続く。
24時間、いつでも水が出るわけではないそうだが、これは水道管。
さらに、電気もきていて、望めばネットもできる。
基本的なインフラは一応、そろっている。一応。
そんなダラビを、ファイブスタースラム、とガイドは呼ぶ。
みんな喜んでダラビに住むのは、人々はここよりもひどいところから
やってくるわけで、そんな場所はインドに無数に存在している。
ダラビにいても家には住めず、工場に寝泊まりする人もいる
というので、住人は幸せなほうなのである。
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